内容説明
アイルランドの母の領地を訪れたレイヴンスフォード伯爵は、屋敷の誰かが盗みを企てているのを図書室で偶然耳にした。聞き覚えはないが、女のほうのかすれ声はひどく興味をそそる。猫が喉を鳴らすようなあの声音で誘惑されてみたいものだ……。一瞬あらぬ想像をした自分を戒め、声を頼りに女の正体を探ると、母の新しい話し相手、メアリー・マーガレットだとわかった。いっぱしのマナーを身につけているが、しょせんは身分の低い者。ふしだらに違いないあの女を、しっかり見張るべきではないか?使いでロンドンへ行くという彼女に、伯爵は同行することにした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっつん
1
ひたすらお互いに惹かれ合う心情の描写で、少々飽きた。特にヒロインの身分の違い、妹の心配その他があるが故にヒーローに惹かれまいと頑張るが…。ヒーローはなんだか威厳がないというか、ちょっと軽薄っぽい印象。ヒロインを愛してるから求婚したというのがイマイチ伝わって来ない。ヒロインにそれを言われて、態度や行動で〜とかなんとか言ってたけど、思わず、そうかなぁ?と不満。結局ヒロインの秘密も、ヒロインが一人悩んだだけで、ヒーローはもちろん読者も、物語の最初で知っているので、「はやく、相談したら」と少しイラついたわ。2016/03/30
umao_san
1
一目惚れ同士のツンデレ勝負。☆2個くらい。2010/01/06
キッチンタイマー
0
物語の流れというよりも、ただひたすらヒーローがヒロインを見つめつづけるシーンを楽しむ本だったような。まわりのひとはそれは、微笑む人もいれば顔をしかめる人もいるだろうなあと思ったり(笑)外人って映画で見てると本当に目をそらさないっていうか。本能のままに動くヒーローの話でした。伯爵未亡人に似た人ってよくいるけど、「釣り」的にどう反抗されるかで引っぱられたなー。花嫁ってタイトルはちょっと。反抗的な息子?2012/12/06