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内容説明
一休が、山頭火が、そして楽天・野村監督までも「己の弱さ」を力に変えた。「欲」の深さが、力に変わり夢を現実にする。「怒り」の大きさが、人を巻き込む魅力に変わる。「愚痴」こそが、自分のこころを救う最良のクスリになる。明日のことなど、お釈迦さまでもわからない!だから「いま、ここで、どう生きるか」が大事なのだ。
目次
第1章 煩悩力が「生きる力」を倍増させる―なくすより、活かすことで「煩悩」も生きる(いい人でいるより、アクの強い人がいい いつも周りにあわせているから孤独になる ほか)
第2章 「欲」の深さが力に変わり、夢を現実にする―むさぼるほどに見えないものが見えてくる(人はみな欲望のかたまり 「満たされない思い」が負けない気力をつくる ほか)
第3章 「怒り」が、人を巻き込む魅力になる―リスクを背負うから人生がおもしろくなる(「怒り」は人の心も自分の心も焼き尽くす 「破壊」は半端な甘えを断ち切る! ほか)
第4章 「グチ」こそが心を救うクスリとなる―吐き出すことで、ストレスフリーに生きられる(グチってもいいが、あとが肝心! 「無明」が自己を大きく改革する! ほか)
第5章 「煩悩」とともに歩むと、人生の壁は壊れていく―「これでいいのだ!」が言えたらもう怖くない(あの世はお釈迦さまでもわからない 人生の苦海に沈まないためにやっておくこと ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すうさん
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煩悩を少なくすることが、悟りを開くことですが、少なくすることは凡人の我々にはとても難しい。仏教は「執着」をなくすために、煩悩の三毒~むさぼり、怒り、愚痴を抑制することが大事だという。著者(臨済宗の僧侶)は、それを逆に利用して生きなさいと説く。それを歴史上の人物を例にとりながら説明している。それは面白く読めましたが、どうもその三毒を利用しながらうまく人生を渡っていくことは難しい感じがする。歴史に残るような人物であるからこそできるのであって、僕ら凡人は三毒の実態、意味を知るだけでも仏様に近づけるのが関の山だ。2015/02/18
いぎーた
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人間にとって欲望はなくてはならないもの。煩悩にはプラスの面もある。それを活かして本来の力を引き出そう。というのが趣旨です。煩悩の中の三毒とされる、貪欲、怒り、愚痴をどう活かすか。例えば貪欲さはハングリー精神に転化できる、といった事を12人のエピソードから拾っていきます。彼らは誰もが魅力的で、何人かは伝記を読みたくなりました。ただ、せっかくのエピソードも紹介の仕方がブツ切りで興を削がれた点と、文章構成がイマイチ要領を得ない点が残念です。2009/10/15