新潮新書<br> 寝取られた男たち

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新潮新書
寝取られた男たち

  • 著者名:堀江珠喜【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/05発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106103223

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内容説明

自分は浮気するのに、女の浮気は許せないという男は結構多い。でも、現実には妻や彼女も浮気をする。いざ発覚すると、黙認したり、相手に制裁を加えたり、遂には殺人に至ったり……哀しい男の姿は実に様々である。だが、妻や恋人を横取りされた時にこそ、実は男の真価が問われるのだ。源氏物語、近松門左衛門、松本清張やシェイクスピア、トルストイなど古今東西の名作から「寝取られた男」を集めたユニークな評論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョニーウォーカー

19
パートナーの浮気に対し、男のもつ耐性は、女に比べ圧倒的に弱いのではなかろうか? 『おんなの浮気』の著者でもある堀江珠喜氏によれば、愛妻や恋人の裏切りを知ったとき、どういう対応をするのかで男の価値は決まるのだとか。『源氏物語』『アンナ・カレーニナ』『失楽園』など古今東西の名作をケーススタディに、寝取られた側の男たちのさまざまな反応とその末路を考察。愛すればこそ冷静ではいられない状況のなかで、剥き出しの己はいったいどう振る舞うのか…想像するだけで憂鬱だが、その時はひとまずこの本でも思い出してみよう。2009/08/31

キムチ27

18
時に電波で見ていた彼女・・パラりとめくり、文学にまつわる男女の粋な行く末論と思い、仕事の合間に読む。他の方と同じく、半分ほどで辟易。男女のすることは似たり寄ったり・・そこに至るもつれ合い、燃えている最中の消化状況、後腐れの丁々発止を歌劇から、小説、浄瑠璃、古今東西の名作も含めてつまみ食い(下卑た言い回しだが)で博士論的調理。ワイドショーの文化的恋愛特集よろしく、適当なところでスイッチオフするべく、残りは流し読み(せっかくの力作、読まねばと)家庭が崩壊しないスマートな男女の浮気は見て見ぬふり・・2014/01/31

ピオ

1
カルメンのホセ=ストーカー説に納得。終章の「女房に逃げられた男」の話がすごい。2011/05/28

みずぜろ

1
文学、演劇、映像などの寝取られ作品紹介としてみても楽しいですね。タイタニックの最後、見たくなりました。かわいがってきた息子が実子ではないと妻に告白され冷たくあたってしまうんだが、沈みゆくタイタニック号で自分の子ではないにしろ自分のしてきた教育の結果として紳士的な態度をとる息子の行動に心を打たれる。いい。2009/10/10

Stella

1
NTR文学、演劇、映画などのガイドブックとして読める2009/09/18

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