内容説明
《旅のひと、だった。》―好奇心旺盛であちらこちらへ動き回っている日々。アメリカ・フランス・イタリア……美術館・オペラ・能・歌舞伎・レストラン……。海外生活の長かった著者が、現在と過去の記憶を呼び起こしながら綴る一年間のエッセイ集。《イタリアの話ばかり書いたわけでもないが、いいか、好きなことだけをして決して我慢はしないというわがイタリアライフ、まんざらでもないなとは思っているのだから。》元気一杯の晩年を過ごす、佐山流イタリアライフ。―《旅のひと、だった。うんと若いころも結婚してからも、思い起こせばいつも旅をしていた。》―
目次
春は身軽くハイテンション
帰ニューヨーク記
東京ハイカイ節
遠いウインナワルツ
夏のお囃子、足拍子
小さな旅、見つけた
パリ・キネタペルソンヌ
変則オペラ三題
古き日本、遠き異国
イタリア、北から南へ〔ほか〕