内容説明
己の内に「獣」を秘めた2人の青年を描く、著者入魂の大河伝奇小説「キマイラ」。その中の重要な登場人物である龍王院弘が、卑屈な少年から、いかにして非情にして美貌の格闘家になったかを描く、読み切りのアナザー・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
21
龍王院弘を主人公とする『キマイラ』スピンオフ。師である宇名月典善との出会いが描かれている。このスピンオフ執筆の動機は、夢枕獏が龍王院弘というキャラを気に入っているからなのだが、彼で物語を一本書きたいとは、つまり、彼の格闘場面をたっぷりと書きたい、の同義語である。龍王院弘ならどう闘うか、どんなふうに相手を叩きのめすか、ただただそれを書きたかったのだ、ということが、今作を読むと理解できる。格闘とは、発見であり、覚醒であり、進化なのだと、龍王院弘の闘いを読んでいると、痛感させられる。(つづく)2018/05/15
akiakki
4
再読。龍王院弘のオリジン。龍王院弘は九十九戦、崑崙の王、キマイラ望郷変で書き切られた感じがする。2025/09/10
F4ふぁんとむ
3
久々のキマイラは別巻の龍王院の話から。これはおもしろかった。やっぱリアルファイトより、これくらい吹っ飛んだバトルのほうがこの人のはおもしろい。さて、キマイラ本編の話をどの程度憶えているかが問題だ。2016/03/09
Mak
1
スピンオフも面白い。2015/05/24
狂人29号
1
己より強い奴は、許せない、との狂気に憑かれ、肉体だけを武器に、闘う男たち。非常に狭い範囲の、筋もない話ですが、丹念に、魅力的に、描かれています。何度読んでも面白い。屈指の傑作。2014/08/01
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