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内容説明
世界中を席捲している未曾有の経済不安の中で、どうしたら地に足のついた生活を送ることができるのか。「すでに成熟した社会」に生きる知恵と、人生80年時代の処方箋について、田園生活を実践する著者が、健全なるライフスタイルを提唱する。今日よりよい明日はない、と思い定めれば、毎日最高の今夜がやってくる。なぜもっと今を楽しもうとしないのか。今ここにないものを求めて、なぜ次の夢ばかり探そうとするのか。本書は、現実を見据えた視点から、閉塞した状況を生きる世代に贈る熱いメッセージである。【目次】はじめに――人生八十年時代の戦略/第一章 なぜ夢を見なければいけないのか/第二章 今日よりよい明日はない/第三章 スシが世界で流行る理由/第四章 ワインと女は古いほどよい/第五章 病気自慢の健康指南/第六章 掃除をするときはゴミを残せ/あとがき――今夜が最高!
目次
はじめに――人生八十年時代の戦略
第一章 なぜ夢を見なければいけないのか
第二章 今日よりよい明日はない
第三章 スシが世界で流行る理由
第四章 ワインと女は古いほどよい
第五章 病気自慢の健康指南
第六章 掃除をするときはゴミを残せ
あとがき――今夜が最高!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
48
今日よりよい明日を求めるから人は思い煩う、よりよい明日、豊かな暮らしという際限のない欲望が人を苦しめるという筆者の意見には説得力があります。2014/10/12
ふじ
20
長期積読解消。10年以上前の新書にもかかわらず、逆に現実が内容に近づいておりさほど古びていないことに驚き。著者が農業家だから、という部分もあるかもしれないけれど、脱炭素社会・再生可能エネルギーの必要性・東京五輪への冷静な視点への肯定。著者自身も農業の6次産業化をしており、それは「目の前の現実に対応した結果」とのこと。終わることなき消費社会において、足ることを知ることの重要性を繰り返し説く。先を見る目をもった著者の現在の著書も読んでみたい。2021/05/15
いっしー
11
様々な職業を経験した筆者ならではの、人生を豊かに生きるためのヒントを与えてくれるエッセイ集。ポルトガルを旅した時に21歳の青年に教わった本のタイトルの言葉は、過去に世界を席巻した国の栄枯盛衰を表したもの。毎日を満足して暮らせればそれで十分、今日よりよい明日を求めるから人は思い煩うのだと。成熟したこの世の中、右肩上がりを求めるだけが目指す先ではないと教えてくれているようだ。2017/02/15
ikedama99
10
今まで読んだ玉村さんの本と少し雰囲気が違うか?でも、現在を大事にしているスタンスは共通か。「女hは三回勝負する」から「ロリコン文化の背景」での日本とフランスの違いなどは、「へぇー」と思う。「ああ、でも、さあ・・これが農業の三段論法です。いくらやっても終わらない。だから明日につながるのです」・・は今読んでもいい。雰囲気的には「禅」の考え方に近いところもあるのかな。この方の本はもっと読んでみたい。 2023/11/19
てくてく
7
夢、寿司、加齢、日々の生活から得た題材によるエッセイ。隙間時間に気分よく読んだ。「私は社会の片隅で、あるいは余白ででもいいから、自分だけで説明のつく人生を送りたいと願っていました。」という一文が羨ましかった。2015/11/16