内容説明
世界的に「傑作」の呼び声も高いドストエフスキーの作品。しかしいざ読んでみると、あまりの読みにくさに途中で挫折してしまう……。そんな人の強い味方になるのが本書だ。面倒な人物名をすっきり整理した事典や、わかりにくいポイントの解説があれば、ドストエフスキーもすらすら読める! 挫折した人も、読んだことがある人も、必携の一冊。
目次
1章 ドストエフスキー作品を読むための基礎知識(これだけ知っておけばドストエフスキーは読める;登場人物の名前が覚えづらい;ストーリーが長く、話の展開がわかりづらい;作中に出てくる品物や用語がわからない;ルーブル? コペイカ? これ、いくら?;作品の舞台や当時のロシアがわからない;どの翻訳書を読めばいいのかわからない)
2章 ドストエフスキー作品の長編解説(ドストエフスキーの真骨頂・5大長編を読む;罪と罰;カラマーゾフの兄弟;白痴;悪霊;未成年)
3章 ドストエフスキー作品をより有意義に読むために(これを知っておけば作品をより深く理解できる;ドストエフスキーの人物像;ドストエフスキーの小説技法;当時のロシアの時代背景;ロシア語ミニ講座)
4章 ドストエフスキー全作品紹介(ドストエフスキーをもっと読む;ドストエフスキー全作品紹介;ドストエフスキー年譜)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニジョニ
12
ゲームの攻略本みたいな感じがしますけど、結構タメになります。「罪と罰」で興奮して、「カラマーゾフの兄弟」にのめり込み、「白痴」では読みきれない挫折をして、「悪霊」にいたって、こんなの読んでたら犯罪者になりそうだなーと怖くなって、「未成年」は未読です。でも、やっぱり読んでみようかな、と、久しぶりにドストエフスキー熱が戻ってきました。当時のロシアでは、思想家や哲学者になると検閲が厳しくなるので小説家になるしかなかった、というのはなるほど!と納得でした。他人を傷つけないために、有益な作品ばかりだと思います。2022/12/19
viola
11
興味はあるけど、ドストエフスキーになかなか手が出ないそこのアナタ!!お勧めします。 これは図書館でなくって買うべき1冊ですねー。どうしてこういう本が出なかったのかが謎。是非、トルストイも!!(ドストエフスキーよりトルストイ派です)2010/01/10
塩屋貴之
7
あのね、これ登録するの止めようかと思った。何がすごいかというと、ドストエフスキーが読むの大変なのはわかる。でもどう大変なのかを主題的に問うた人ってあんまりいない。それがすごい。小説においては「読み始め」が負荷が大きくなる。それは登場人物や時代背景を頭に叩き込んでいかないといけないからだ。そういう作業を本書で済ませておくと言ってみれば「勝手知ったる他人の家」みたいなもので、トイレがどこにあるかとかわかっちゃうんだよね。それで、ぼくはカラマーゾフを読んでます。2010/12/06
タカエス
5
ドストエフスキー攻略本。いつか再読する「カラ兄」の為に。2019/06/30
すのう@中四国読メの会コミュ参加中
3
話が長くて、名前が変化するために、途中で読むのをやめてしまったこともあるドストエフスキーですが…この本を片手にならばなんとか最後まで読めそうです。とても分かりやすくて、興味深い本でした。2013/05/17
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