内容説明
米沢の神官の家に生まれた片倉景綱は、伊達輝宗に小姓として仕え、十歳年下の政宗の傅役に抜擢される。幼い政宗の爛れた右眼を抉りとり「独眼竜」となして自信を回復させ、その後も伊達家の軍師として戦と外交両面で生涯政宗を支え続けた智将の生涯。
感想・レビュー
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3
伊達政宗の名参謀、片倉小十郎景綱ここにあり。主君に忠誠を誓い、尽くしながらも時には諌めるその姿勢が本当にかっこいい。小十郎あっての政宗であり、伊達藩であろう。政宗が中心で、知の小十郎と武の成実が両輪を担うという構造も分かりやすくて好き。また一人好きな武将が増えた。今度は成実の本を読んでみようかな。2015/11/21
高山
3
直江兼続と同じように主人と幼い頃から側近として二人三脚で戦国の世を戦い抜いていくところがかっこよかったです。2015/07/25
BIN
2
まさに独眼竜の右腕にして名参謀で美男子の片倉小十郎。主君の跡継ぎがまだできてないから自分の跡継ぎができたら殺そうとした忠誠心が凄い。当然ながら政宗の二人三脚なため政宗の話と同様なのが大半だが、そこそこ小十郎自身のエピソードもあり面白い。また2代目小十郎も初代と型の違った名将らしく少しだけ最後に語られているのも良い(同著の真田幸村にもあった話)。2011/12/16
タケ
1
片倉小十郎が主役というより「片倉小十郎と伊達政宗ののW主役」という感じ。話が駆け足な印象もするけれど、「片倉小十郎がどんな人生を送ったか」の概略を知るにはいいと思う。登場人物みんないい人みたいになっているけど2012/04/07
はっか
1
独眼竜・伊達政宗、片倉小十郎。名将に名参謀、どちらか片方だけでは、これほどまでに後世に名を残せなかったのでは?と思うと、まさに劇的な巡り会せ。陰日なたとなり、政宗公を支えた続けた人生は凄い。伊達藩に限らず、名の通った戦国武将には、それぞれのドラマがあり、思わず引き付けられます。2009/07/24