内容説明
帰宅途中、女性が猫をひき逃げするのを目撃した十津川。翌日テレビに出ていたデザイナー・林田ひろ子が昨夜の女性だと知る。そこへ多摩川で死体発見の報が。被害者は銀座のクラブママ。スポンサーの不動産会社社長が疑われるがアリバイは成立。だが彼の女性関係を調べていくうち、ひろ子の名前が浮上し…(「夜が殺意を運ぶ」)。傑作推理集。【解説】山前譲
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fumikaze
11
再々読。短編集。まだ週休2日制や携帯電話が少ない30年近く昔の話。今の警察もそうなのかどうか分からないが、十津川警部は常に犯人や被害者の気持ちや想いに沿って事件を解決していく。状況証拠が揃っていても、違和感を感じたら再度調べ直す。私はそこが気に入っているのだが、実際は、現在のように人々が多様化してきたらそれは難しいのかもしれない。2017/08/04
だまし売りNo
3
西村京太郎『十津川警部 愛憎の街 東京』は十津川警部シリーズの推理小説の短編集。「夜が殺意を運ぶ」は猫好きで有名なデザイナーとして林田ひろ子が登場する。多摩川で銀座のクラブママ・玉木みどりの死体が発見される。スポンサーの不動産会社社長の石黒が怪しいが、彼にはアリバイがあった。 2019/10/05
fumikaze
3
再読なのに殆ど覚えておらず、面白く読めた。これってどうなんだろう...2016/02/12
fumikaze
3
短編集。多分、一度他の本に載っていた作品の寄せ集め。そのせいか、どの作品も読みやすく無難な仕上がり。占い師が相手の未来が見えてしまうが故に、その悲劇を防ぐ為に殺人を犯すという話が印象的。もし自分だったら、やはり悩むだろう。しかし、人間の幸不幸は私達に決められないし、それができると思うのは思い上がりだろう。幸せかどうかは、寿命の長さや生死者の人数でははかれないから....と思いたい。2015/07/26
guava
0
短編集ははじめてかも2016/04/13