内容説明
キャサリンの弟は無類の博打好きだった。借金に借金を重ね、家を無断で売り払い、とうとう姉の名で金を借りた。二週間以内に五千ポンドを返せなければ、私は投獄される。途方に暮れるキャサリンは、弁護士から思いもよらない助言を受けた。“死刑囚と結婚すれば借金は帳消しになる”――その法律を逆手にとって、死刑囚と形だけの結婚をすればいいという。年寄り貴族の愛人になるくらいなら、そのほうがましかもしれない。彼女は同意し、監獄で髭ぼうぼうのむさ苦しい男と対面した。ブラック・ジャック・スタンドン。追いはぎの首領だ。けれど、手枷を外された男が髭を剃って身なりを整えると、そこには優雅な物腰の目をみはるような美男子が現れた。◆「放蕩者に会いたいとずっと思っていたの」――花婿はなんと囚人!逆境を打破して幸せをつかむべく奮闘する、夢見るキャサリンの波瀾万丈な恋の行方を描きます。どうぞご堪能ください。◆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
2
コミックで一番印象的だったふたりの結婚式当日のエピソードが思っていたよりさらっとしているので、ちょっとびっくり。もっとページ数さいてもいいのに~と思った。分厚い割に公爵領に戻ってからの動きが少なく、じれったい。個人的にはコミックの方が面白かったかな。せっかく探し出して買ったのに残念。あ、でもヒーロー父の公爵様とヒーロー弟は容姿を想像するのが楽しかった。2013/09/27
みータン
2
序盤、無実の死刑囚であるヒーローとヒロインのお話はとても面白かった♪…が中盤以降、うって変わって萌え切らない内容にちょっとがっかり。ヒーロー押しがなさすぎだよ~勿体ないなぁ。甘ったれたろくでなしのヒロイン弟、こりゃ救いがないね^^;これと一生縁が切れない予感のする読後感だわ(笑) ★32012/08/06
みろん
2
「伯爵との一夜」以来、邦訳を待ち望んでいた作家さんの一年ぶりの新作!良識あるキャラクターのしっとりしたロマンスと、メリハリのあるストーリーがやっぱりグッド!個人的に今一番プッシュの作家さんなので、このまま期待を裏切らないお話を出し続けてほしいもの。2009/07/07
terutyann
1
一本芯が通ってぶれないヒロインはなかなか良し♪ヒーローもヒロインも基本周りの人間も良識があるのでストレスたまりにくくていいですわー^^。2011/10/27
くろうさぎ
0
自堕落な弟の借金を被ってしまい、それを帳消しにするために、死刑囚と結婚することになったヒロイン!ヒロインはとっても善良で賢さもあるのに、なんでこんな弟にだまされるのかなぁ・・・。いくらかわいい弟とはいえ、人間として終わってたらどうしようもないじゃん。最後軍隊に入れるとかしてほしかったなぁ・・・・。2012/03/27