内容説明
本書は、日経Linuxの2005年5月号から2009年4月号までに掲載した「まつもとゆきひろ直伝 プログラミングのオキテ」をベースに、加筆・修正したものです。まつもと氏が開発したRubyの解説書ではなく、特定の技術を深く解説するタイプの書籍でもありません。プログラミングにまつわるいろいろな技術を俯瞰した一冊となっています。一つ一つの技術には、それぞれの目的があり、歴史があり、発展と進歩の経緯があります。それぞれの技術について、まつもと氏が一歩下がった立場から改めて考えた内容をまとめてあります。
目次
私はなぜRubyを開発したのか
オブジェクトについて
ブロックについて
デザイン・パターンについて
Ajaxについて
Ruby on Railsについて
文字コードについて
正規表現について
整数と浮動小数について
プログラムの高速化と並列化について
プログラムのセキュリティについて
時間を扱うプログラムについて
データの永続性について
関数型プログラミングについて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
32
Rubyを考案したまつもとさんが、プログラミング言語を設計する上でどんなトピックを念頭におき、過去のプログラミング言語の長所/短所を見習ってきたかを解説した本。サブタイトルの「14の思考法」は正しくは「14の設計項目」の方がしっくりくる。オブジェクト指向、文字コード、ガーベージコレクション等、それぞれの設計項目に対して、過去の言語ではどのように扱われていて、どんな課題や問題があって、Rubyはどのように解決しようとしているかが網羅されている。引き合いに出される言語もマニアックで、さすがの一言。2014/01/19
baboocon
5
超速読で読了。タイトルは少し誤解を招きそうな?Rubyの作者であるまつもとゆきひろ氏が、どのようなことを考えてプログラミング言語のこれこれの機能を実装したのかが語られている。2016/12/27
Kazuki Masuda
3
自称Java中級者です。かなり楽しい内容でした。 言語を使う側の視点しかなかったのですが、言語を設計するMatzさんの視点に良い刺激をたくさん受けました。ただ好みの問題ですと前置きはするけど、Ruby推しが多いです(自信の表れ?)。でも、Rubyは2ヶ月くらい使ってただけでしたがそのときには分からないRubyの良さにたくさん気づくことができたのは事実ですね。2011/08/27
タケオ
3
『空気を読むな、本を読め』の紹介。プログラミングに関するたくさんのトピックを網羅的に紹介している。わかりやすい。言語はRUBYがメインで、Java,C,Lispなど多様な言語がが比較対象として出てくる。知識の幅を広げるのに最適。あたりまえなのかもしれないが、RUBYの言語仕様すばらしいという文面が散見された。★★★★☆2010/03/14
ライクロフト
2
Ruby作者による、プログラマーのための基本書。日経Linuxの連載時に一度読んでいるはずだけど、けっこう忘れていた。7年前の技術書というと「大昔」という感覚で、今ではすっかり技術が様変わりしていることも多いけど、本書の場合は時流に流されにくい本質的なテーマが多いので、今読んでもとてもためになる。プログラマにとっての基礎体力作りにオススメ。2016/05/30
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