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内容説明
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遺伝子から、生物進化を考える。自然淘汰だけで、進化は語れるだろうか? どんなに優れた形質でも、子に受け継がれなくては、その形質は絶えてしまう。受け継がれるかどうかは、確率が支配する。集団遺伝学の第一人者が提唱する偶然と淘汰の新しい進化モデルを解説する。(ブルーバックス・2009年5月刊)
目次
はじめに
目次
第1章 集団遺伝学とは
第2章 中立説提唱の前後
第3章 ほぼ中立説の始まり
第4章 ほぼ中立説の予測の検証
第5章 遺伝子重複による進化
第6章 遺伝子発現調節の進化
第7章 自然淘汰検出の集団遺伝学
第8章 ヒトゲノムの特徴
第9章 ロバストネス、エピジェネティクス、そして形態の進化
おわりに
用語集
付録
さくいん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
27
「分子レベルの進化の大部分は、「自然淘汰によくも悪くもない中立な突然変異が、偶然、すなわち遺伝的浮動によって集団中に広がり固定することによる」」とする分子進化中立説(中立説)の問題点(突然変異を自然淘汰や遺伝的浮動とより無理なく繋ぐことはできないか)についての説明を可能にするよりきめ細かい説が、ほぼ中立説と理解した。この説によれば、小集団であるほど進化が急速になるため、形態の急速な進化でしばしば化石が欠落していることにも説明がつくという。それにしても、遺伝子の仕組みの多彩さ、周到さには驚かされる。2017/07/05
kaizen@名古屋de朝活読書会
23
#説明歌 ほぼ中立弱有害と淘汰から予測検証エピジェネティックス2017/08/11
樋口佳之
16
ロバストネスと言う現象を知る事できました/提唱した理論が遺伝子研究の進歩で裏付けられていく状況っていくのは研究者にとってはすごくエキサイティングな事なのでしょう。2007年刊、次第に一般人の常識になっていくのかな。2018/09/01
マルレラ
14
分子進化の中立説では説明できなかった部分が、「弱有害効果を持つ突然変異=ほぼ中立な突然変異」による説への拡張により説明可能であることを解説した本。 集団のサイズが大きければ自然淘汰が有利に働き、集団のサイズが小さければ遺伝的浮動の影響が大きくなる。この時、突然変異の多くが弱有害効果を持つと考えると、大集団では有害効果が優位になり、進化には寄与しない。一方で、小集団では中立的に働き進化に寄与する。このほぼ中立仮説により、著者は集団のサイズと進化速度に負の相関がある事を予測した。 2021/08/25
calaf
12
ダーウィンの自然淘汰は、生物集団の大きさが小さい場合には働かない場合がある。それがこの著者の主張する「ほぼ中立」説。最近の分子生物学の発展によって、生物の多くの部分でこのほぼ中立説が成り立っていると考えられはじめている...らしい...ちょっとというか相当、生物の基礎知識がないと読みこなせないかも。2013/03/12
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- 週刊エコノミスト2017年1/17号