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内容説明
「己がしたことぐらい、己で始末せんかい」。「日直は黒板を消して」と岩本さんが言ったとき、生徒から返ってきた言葉です。全日制から定時制高校の教師になった岩本さんが、「ゲリラ的コミュニケーション」でモンスター(関西では「輩=やから」と呼ぶ)たちと格闘する日々を活写します。しかし輩たちは、実は「学校の常識」の方こそ特殊なのだと教えてくれたのでした。これは教育崩壊を最前線で死守する一教師の、リアルでクールな戦況報告書といえましょう。
目次
第1章 夜間定時制にようこそ
第2章 ゲリラ的日常
第3章 輩たちの文法
第4章 制服の魔力
第5章 蟻地獄
第6章 分かち合えない関係
第7章 赤を黒に変えろ―成績評価をめぐって
第8章 ノイズがメロディになるとき