集英社文庫<br> 日本人の一大事

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集英社文庫
日本人の一大事

  • 著者名:佐藤愛子【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2013/11発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087464399

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内容説明

昔のバカはえらかった。自分がバカであることをちゃんと知っていた。お前はバカだから引っ込んでいろと教える人がいた。今はそれを教える人がいない。バカはしたり顔してしゃべる。こういうことをいうと、バカバカとそういう差別語はやめなさい、などとしゃしゃり出てくる手合いがいるけれど、そんなことをいっているからバカが大手をふって減らず口をたたく。今に日本はバカ大国になるだろう。

目次

序 それでもいいんですか?じゃあいいましょう。
第1章 「なぜ、人を殺してはいけないの?」
第2章 日本人は欲バリになった
第3章 「親」この悲しくも重いもの
第4章 「人間力」とは
第5章 覚悟ということ
第6章 私のふしぎ
第7章 子供は半人前、一人前ではない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

60
佐藤愛子さんのエッセイは面白い。以前、お孫さんと一緒にストリー性のある年賀状作りの本を読んで、そのあまりにも破天荒な行動にショックを受け、ファンになりました。このエッセイも80歳なのにすごくお元気で頭の回転が速い。ついでに声も大きく歩くのも普通の女性の2倍くらいの速さだそうだ。その佐藤女史が巷のいろんな問題をバッサリと切る。2017/03/28

ぜんこう

23
佐藤愛子さん初読。 同調できるところも多いけど、家父長制度というかそれに近い家という存在を所々感じる時があり、そういうのに同調できず、読む気が失せたりして思ったより読むのに時間がかかりました。 でもとにかく日本はこれからどうなるんやろなぁ😞2023/08/01

nao1

14
愛子先生は相手かまわず自分の価値観で考え奔放に発言するけど、人それぞれに価値観が違うという当たり前のことを前提にしている。自分の意見が正しくないと気がすまない自己中心ではない。 愛子先生の意見に対して「それは違うでしょ」と思っても「自分はどう思うのか」と再考する機会となる。 みんなと同じでないと安心しないのは日本人の伝統だと思っていたが、明治生まれのオヤジに価値観を押し付けられ、人と他人との違いを学ぶ機会をたたきこまれたんだな。押し付けられても跳ね返す力は、押し付けらて育つのかもしれない。2012/01/24

ただぞぅ

10
中田厚仁さんがカンボジアで国連ボランティア活動中に銃撃された事件から今年で30年。当時の様子を語る著者のコメントが心に残る。厚仁さんの父が悲しみを殺し口辺には微かな笑みさえ堪えられながら毅然と取材を受けていたことに感動を覚えたという。心にもない建前を言わざるを得ない時代、痩せ我慢し悲しみを耐えることが美徳とされた陰翳を尊ぶ文化。だがそこには心の襞を汲み取る感性が育まれ「惻隠の情」が芽生えたという。今は言葉の陰にあるものなど感じ取らず独断的に批評するばかり。端から相手のことなど理解するつもりがないと感じる。2023/12/27

Hiroki

4
朝霞図書館 記録にとどめるか否かにチョイと迷った。間違えて借りてしまった本だが、閑なもんだから小一時間で読み終えた。昭和30年代の夕食を終えた頃に、電柱の下で野良犬が遠吠えしていたシーンを思い出した。眠りにはまだ早いが誰もが一日が終えようとする時間に吠えまくるある種の迷惑行為である。世間が弱者に暖かい眼を注ぎ落ちこぼれるのを救済する仕組みがあった時代を破壊した当事者でありながら、今日的世相を斬るというのは何とも恥知らずである。彼女の基準では甘味大好き男は抹殺すべき存在…なんとまぁ理不尽な婆さんである。2024/08/11

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