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内容説明
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山や林、野原、道端、そして家の庭でひっそりと、しかし美しく、しなやかに生きる多種多様な雑草たち。鮮やかな姿、凛とした生命力、めずらしい変異種・原種まで、超美麗なイラスト&写真とともに解説していきます。
目次
プロローグ 雑草を学問する
第1章 ひどい名前のそのワケを(全国行脚の陰嚢様―オオイヌノフグリ 究極の珍品タマタマ―イヌノフグリ ほか)
第2章 華麗なる毒草、やんちゃな薬草(食べぬが仏、食べても仏―ニリンソウ 「婿だまし」の伝説―フキ ほか)
第3章 四季折々の美術品(里山の名脇役―ムラサキハナナ せっかちな春の妖精―セツブンソウ ほか)
第4章 蹴られても、踏みにじられてもひと花咲かすよ(大自然に帰れた才媛―レンゲソウ 荒地と果樹園の総合商社―カラスノエンドウ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
92
雑草について考えることはあまりないがいい機会だと思い読了、本書ジャンルは雑草図鑑であるが説明が面白く、ヘクソカズラやワルナスビなどのネーミングセンスは素晴らしい。はじめにで著者が言う”雑草が変わっているのは、野生のくせに、私たちに寄り添うのを好むことでしょう。実際に、荒地をちょっと耕せば、小さな腕を広げ、こちらが泣きたくなるほどよろこびあふれた顔して生えてきます。”と雑草への愛が伝わる。2016/03/01
たまきら
18
愉快な表現を楽しみながら広く「雑草」についての知識が広がる素晴らしい本!2016/05/17
田氏
12
同じ著者の毒植物の本は、論文を引いて丁寧に記述されていた記憶があるが、こちらは根拠が不明瞭な記述が多く、あれー?という感じ。エッセイならそれでもいいのだろうけど、それとしても文章の焦点が散らかってしまっているし、いらんところで多方面にマウントを取りたがるのも鼻につく。図鑑でもないし、雑学本としても中途半端だし、おもしろくしようとして結局ピントがぼやけてしまったような気配。トータルではそれなりに楽しめたけれど、こんな粗い物書きする人だったかなーと違和感を覚えた。先述の本の6年前の発行だからってことだろうか。2019/05/30
キンとギン
12
雑草を、在来種や帰化年代別に分けてプランターで育てたかったけれど本書を読む限り難しい。雑草は絶妙なバランスで生きている。根に飼っている菌の力で増殖する雑草、花を開かず自家受粉する雑草、光合成しない雑草、根のない雑草など興味深い。スミレは春の花だが主に種を作るのは初夏。閉鎖花で自家受粉する。スミレの種はエライオソームというストッパーのようなものが付いていて、これに糖と脂肪があるため甘党の蟻が巣に運ぶ。以前は蟻が食べると思われていたが、新説では蟻の子供の匂いがするので蟻が舐め、脂質の酸化が進み「子供が死んだ」2017/06/03
太鼓
8
名前は知らないが、身近に生えている雑草をユーモアたっぷりに紹介してくれる。読んでいるだけでも楽しいけれども、実際に見ることでさらに楽しくなると思いました。2015/11/01