内容説明
北町吟味方与力の鼓晋作は、大身の武家や札差から鮮やかに金を奪い、その一部を、暮らしに窮する家へ投げ入れる“銀狼”と名のる盗賊の探索を命じられた。神出鬼没の一味にてこずる晋作だが、ある金貸し座頭の殺しの一件が思わぬ手掛かりをもたらす…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
48
吟味方与力人情控「おくれ髪」2巻。裕福な武家、札差から金を奪い貧しい庶民の家投げ入れる盗賊(銀狼)の捕縛を命じられ探索に乗りだす、吟味方与力鼓晋作今回は吟味方与力ではあるが定廻や隠密同心のような探索推理をし活躍し事件を解決するが、盗賊の三兄妹は見逃す人情裁きタイトルどおりか、面白く読めたこのシリーズ2巻で完結のような少し残念。2014/04/17
ジョンローン
0
吟味方与力人情控シリーズはなにかほっとする終わり方の小説で読後燗がとてもいいです。2013/03/26
ぶんぶん
0
辻堂氏の作品は「風の市兵衛」シリーズから入りましたが、この作品の以前・以後では人物描写がまるで違います。吟味方与力という設定ですが、そこは読み物です。剣戟シーンが少ないのは仕方がありませんが、それなら人の心理をもっと掘り下げるべきかと思います。今回も下手人を黙って見逃してしまいます。こんな捕物帳はありません。若書きは否めませんね。氏の作品は過去に遡るべきではありません。今後の氏のシリーズに期待しています。2012/05/18
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