内容説明
萩原朔太郎が「日本に尚一人の詩人がある」と激賞した伊東静雄の第一詩集『わがひとに与ふる哀歌』。その詩群に魅了された著者が伝記的通説を排除し、註釈に徹した画期的詩人論。『哀歌』全篇に用心深く隠された連繋を、「私」と「半身」というふたりの擬作者に割り振り、『古今和歌集』、ヘルダーリンの詩、セガンティーニの絵に範例を求めつつ詩人の「意識の暗黒部との必死な格闘」を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
6
☆☆☆★ 詩集「わがひとに与ふる哀歌」を、いや一つの詩集をここまで深く掘り下げた詩論は読んだことがなかった。それゆえに難解なところ、そこまで読むかと疑ってしまうところもあったが、伊東静雄の詩の新たな側面が照らし出され、詩を読む愉しみが増したことは間違いない。私と半身によるそれぞれの詠唱、セガンティーニの絵画の干渉、ゲーテ・ヘルダーリン・古今集の残照...がこれから意識されるのであろう。2014/04/27
MADAKI
0
伊東静雄の「水中花」の詩をたまたま知って、どんな詩歌を書くのかと思って借りた。杉本氏の解説が難解過ぎて、順番を間違えたと思う。2024/05/05




