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内容説明
仏教の本質は修行である。苦を生み出すものが「この私」であるなら、心を鍛え、私自身を変えることで、苦しみから自由になれるはずだ。現代に生きる私たちにとって、ひたすら信じる救済の宗教よりも、釈迦本来の合理的な教えの方が、むしろ馴染みやすい。初期仏教の思想をベースに、生活に結びつく叡智一〇〇話を紹介。
目次
最強の知恵者とともに
仏教の目指す生き方
修行を支えるものは何か
智慧を生み出す母胎
瞑想と自転車は似ている
正しい瞑想の“道具”
日々努力を重ねる覚悟
深夜の森で死体と二人
修行にはすぐれた師が必要
世俗に媚びず振り回されず〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
107
100話からなる仏教の入門書。硬い題名だが読みやすい。興味深い話題も多かった。例えば五十五話のように日本で軽んじられている小乗仏教の精髄を書いている部分は新鮮。合理性を重んじて、絶対者を信仰しないという仏教の教理が繰り返し述べられている。修行者のための法律である「律」の長所も書かれている。律を体で覚えてしまえば、細かなことに気を配る必要はないので修業がスムーズになる。このような説明はとても面白かった。この世から苦しみはなくならない。それなら自分の心を鍛えて、自分を変えること。難しいことだが、これは真理だ。2018/04/22
ぶち
97
お釈迦様が"自力"で悟るための方法を説いたことに始まる仏教ですが、現代の日本では"他力"にすがる大乗仏教がほとんどです。私自身も念仏をやお題目を唱えたりしますが、この本をきっかけに"自力"ということを再度考えてみたいと思いました。この本では、お釈迦様が説いた根本的な目的である"苦からの解放"の自力の道を、合理的にかつ分かりやすく説明してくれています。その本質は修行であり、修行によって心を改良し苦を消滅させていくことだと説いています。そしてその具体的な方法も教えてくれています。-->2021/01/25
chantal(シャンタール)
84
仏友はるぱ老師のおススメ本。著者の佐々木先生は上座部仏教の信奉者なので、時に大乗仏教に対して厳しい言葉もあるが、お釈迦様の教えが仏教の基本であると言う点は間違いないわけで、お釈迦様の教えはやはり素直に心に入ってくる。そしてその教えは決して難しい事を言ってる訳じゃない。でも実際に実践しようと思うとこれがなかなか・・多くの苦しみは勝手な思い込みであったりする。なぜ素直に生きられないかと思う。そして言葉は時に鋭利な凶器となる。常に相手を思い、何が正しいかを自分の頭で考える。本当に日々是修行である。2020/12/13
TATA
40
仏教に関する新聞連載のコラムをまとめたもの。これだけで仏教のなんたるかを理解できたわけではないけれども、仏教が求めるのは、自分でしっかりと考え抜き、修行を通じて自らを高めること。たったこれだけでも読んだ価値はあったように思います。後半は重みのあるメッセージが並びます。2021/01/18
みねたか@
19
現在に生きる我々にとって釈迦の教えの意義とは?仏教研究者が易しく説く。釈迦が説いた教えは「智慧」という強力な力を使って自分の心を改良していくこと。「苦しみの根本原因は,自分の心の不合理な思い込みだ。それを消すことで苦しみも消える。」という教えには時代を超えた普遍性を感じる。改めて釈迦の教えと心理学、特にアルバート・エリスの論理療法つて似てるなあと思う。仏教が科学と言われるゆえんか。いくつもの心にとどめたいメッセージもちりばめられており,手元に置いておきたい一冊になりました。新地学先輩に感謝。2018/05/30
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