内容説明
日本が「孤立」する?
そのとき困るのは国際社会だ!大マスコミが伝えない情報が満載。
アイデンティティのない国は、こすっからい!
アイデンティティのない国は、こすっからい! 現実問題から歴史・宗教まで、アメリカという国の腹黒さを知悉した両者による文明放談。
勝海舟から米国の話を聞いた横井小南は「尭舜の国」と形容し、内村鑑三は米国人を「気高く、純粋で正義に満ちた」と賛美した。
▼しかしその一方で、日本人は国家の悪意も見逃さなかった。スウェーデンの植物学者ツュンベリは、奴隷を酷使するオランダ人を日本人が心から侮蔑していたと、驚きをもって記している。副島種臣は、ペルーの奴隷船を拿捕し、国際裁判も辞さなかった。
▼東郷平八郎はハワイ王朝を陵辱する米国を許さず、巡洋艦「浪速」でホノルルに乗り込んだ。ために米国はハワイの併合を五年も遅らさざるを得なかった。
▼米国の長所を見て、それを賞賛し、見習おうという素直さはいい。しかし、昔の日本人が持っていた素朴で迷いない批評眼も大事にしなければならない。
▼いまの複雑な国際社会の中にあって、副島種臣や東郷平八郎に通ずる透明な目線を持つ日下公人先生と、かの大国の性根について、とことん語ってみた。(高山正之「まえがき」より)
●まえがき ――高山正之
●第一章 米中・共倒れの時代
●第二章 アメリカの悪巧みにのるな
●第三章 やはり世界は腹黒い
●第四章 日本は「孤立」しても困らない
●あとがき ――日下公人
目次
第1章 米中共倒れの時代(アメリカと中国の意外な共通点;アイデンティティのない国は「こすっからい」 ほか)
第2章 アメリカの悪巧みにのるな(「中東大団結」を恐れるアメリカ;イラク戦争に深入りしたツケ ほか)
第3章 やはり世界は腹黒い(アメリカ人はいまも日本人を恐れている;数値目標であるかのごとき優遇政策 ほか)
第4章 日本は「孤立」しても困らない(優れた英知を持つ日本人;日本を警戒するアメリカ ほか)
感想・レビュー
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