内容説明
一人でいたくないという理由で、気の合わない友だちと一緒にいる子どもがいる。好きなものについて友だちと語り合うのは楽しいけれど、友だちとの距離のとり方は自分で決められる「友だち力」をつけるため、著者が中学校で行った授業を書籍化。いじめをなくし友情の大切さを考えるために実際に使ったテキストも一部掲載された、思春期の人間関係を考える上で親や教育関係者は必読の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たくのみ
10
中野富士見中事件で自殺したS君の友人の手記を中心に、斉藤本とはちょっと毛色が違った構成。友達作りのコツ、情報の貸し借りや「偏愛マップ」。友達ごとの距離感、複線化というテクニック。なぜ差別は起きるのか、いじめを追体験し、想像力を持ち考える、「友達力」を持つこと。でも本読むだけじゃダメなんですね。2015/01/05
ただの晴れ女
7
上手な「友達づきあい」とは何か考えるうえで、役にたつ本。よい人間関係を作る前提が、福沢諭吉の考え方ににているなーと思った。自分の世界をちゃんと持っていることで、人間的にも深みがでるし、精神が安定するから媚びなくなる。友達づきあいのうまさは「後天的なもの」ときいて、だいぶ救われた気持ちになったり。あと、昔こういうことをやって誰かに嫌な思いさせていたんだろうなー、と気づくきっかけになる。偏愛マップ、やってみよう。2010/07/11
m
5
昔のほうが案外うまく人との距離感がとれていたなぁと思った。 この中で紹介されている「鹿川君事件」の同級生の岡崎君の文章には心をつかまれた。朝日新聞社出版の「葬式ごっこ」は読んでおかないと。と強く思った。2014/06/09
Sayaka
4
『友だち力』とは、友だちを作る力では無く、うまく距離を取って付き合える力のこと。自分は趣味も多いし1人で色々やるのが好きだし(大学の時そんな子ばかりでめっちゃラクだった)、一緒にいてしんどい友達ならいない方がいいと思う。でも子供時代は学校が全てだから特定のグループに分かれると、1人になった子は無理してグループに所属しようとして逃げ場が無いよなぁとは思う。『葬式ごっこ』の事件の事はこれを読むまで知らなかった。自分の世界を持つことはやはり大事。やはり本さえ読んでりゃいいんだ、ということで。2016/11/24
碧月
3
タイトルを見てつい手にとってしまいました。中学を卒業しても人間関係への悩みはつきません。近ければいいわけじゃない。程よい距離感で、自分の世界をしっかり持つこと。独りも悪くないって思うこと。そういえば自分が偏愛してるものってなんだろう。これだけは譲れない、大好きって言えるものって、案外意識してないかも。ここで書かれた「偏愛マップ」を作ってみることから始めてみようか。2012/05/16
-
- 電子書籍
- 履歴書を書き換えただけなのに【タテヨミ…
-
- 電子書籍
- みどりの星と屑 分冊版 5 webアク…
-
- 電子書籍
- 100歳まで元氣でいるための 寝たまま…
-
- 電子書籍
- 破妖の剣 外伝1 女妖の街 集英社コバ…