内容説明
現実を捨て、虚構の人生に日夜のめり込む人たち。常時接続のPCやスマホが日用品と化した今、仮想世界で不特定多数と長時間遊べるネットゲーム人気は過熱する一方だ。その背後で、休職、鬱病、育児放棄など社会生活に支障をきたす「ネトゲ廃人」と呼ばれる人々を生んだ。リアルを喪失し、時間と金銭の際限ない浪費へ仕向けられたゲーム中毒者の実態に迫る衝撃のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
102
文庫本にて読了。少しでもゲーム環境に近づけないのが一番!!廃人たちが口を揃えて云うのが、自分の子供たちにはゲームをさせたくない・・・だったそうだ。まさに経験者は語る。2015/08/23
NADIA
63
私もゲーマーで気になるタイトルなので手に取った。オンラインゲームは確かに楽しいと思う。私もモンハンのハンターの端くれで、未だに週末は遠方に住む友人と連絡を取り合ってオンラインで遊んでいる。だけど、そこで知り合った他のプレイヤーと現実に会ったり、連絡を取り合おうとは思わないなあ。リアルとバーチャルの世界が混ざり合うようなことは今のところないけど、ハマり込む人がいることはよく理解できる。お隣の韓国のネトゲ先進国としてその問題や取組が紹介されていたのも興味深い。2020/05/09
hatayan
61
オンラインゲームにのめり込んだプレイヤーにインタビューした記録。 共に闘うネットゲームは終わりのない底なし沼。出会いや一時的な現実逃避の手段としては有効な反面、疎外感や家庭環境が影響して歯止めが利かなくなると昼夜を忘れて没頭、リアルの生活を犠牲にすることも。過度なゲーム依存が時間の浪費であることに誰もが気づけるわけではありません。 ゲーマーが異口同音に語るのは「自分が親なら子どもにゲームはやらせない」。ゲーム中毒で死亡者を出した韓国の識者も「子どもがゲームに触れる時間を減らす」ことが有効としています。2019/11/20
Aquarius
41
私に子供がいたら絶対にさせないネトゲ。得るモノも少なくともあるが圧倒的に喪うものが多すぎる。約10年間この世界に入浸り多くの物を喪ったから分かる。ただ過ぎ去って行く日々の中に突如、必要とされる仮想世界での自分の役割。限られた時間の中で効率的に他を圧倒し急速にTOPに昇り詰める高揚感、自分の言動1つで何十何百人というプレーヤーが動き結果を出せば賞賛され負ければ特定掲示板でボロカスに個人情報まで晒される。中毒から抜け出すためには自分で気付くしかない、本書にも書かれているが取り上げた所でまた出来る環境になれば→2015/08/09
アコ
27
元ネトゲ中毒者へのインタビューメイン。大半が『時間をかけた後悔』を口にしている。わたしも20代半ばにネトゲをやっていて、実際に会って今も付き合いがある友人がいるけど、ネトゲは時間の無駄だったなーと思う。ネット界で生きる人に多い『現実逃避』『ある意味で人に対して異様に執着心を持つ』はよくわかる。リアルとは程遠い「なりたい自分」になる人はネトゲに限らずSNSや匿名掲示板にもいるね。虚栄心…?闇深い。現在進行形の廃プレーヤーの意見も気になる。(月初に元事務次官の事件があっただけに。)2019/06/16
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