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内容説明
ノルマンディの地方領主にすぎなかったオートヴィル家の一族。彼らはその根拠地を遠く南イタリアの地に移し、下克上さながらに近隣諸侯の領地を切り取り、やがてはシチリア王国を建国するにいたる。南イタリアのノルマン騎士の活躍を描く一大叙事詩。
目次
プロローグ ノルマンディ
第1章 ノルマン人、南イタリアへ
第2章 ロベール・ギスカール登場
第3章 ノルマン人、シチリアへ
第4章 古い支配の終焉
第5章 世界の恐怖―ロベール・ギスカール
第6章 シチリア王国の成立
第7章 ノルマン朝シチリア王国の変遷
エピローグ 十字軍のノルマン人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいの雑魚
17
これは中世のジョースター家(ジョジョ♪)だとボクが理解したオートヴィル家のチートな年代記。俺つえぇ小説ならリアリズム的に問題な無敵ぶりで、戦えば勝ち侵さば奪う無双ぶり。ビザンツ帝国は滅びかけ、教皇は媚び、神聖ローマ皇帝は裸足で逃走。聖地に旗を立て、アンティキオアを奪取。ついでに美貌の皇女の心まで奪うルパンも真っ青な不逞の輩だ。世界の恐怖と謳われた首領ロベール・ギスカールを筆頭にボエモンドやタンクレディ達が織りなすヒロイックファンタジーも色褪せるロマンティックな冒険譚が詰まった中世欧州のマジな歴史書♪
ジュン
10
ヴィンランド・サガがアニメ化されたと聞き再読。陸にあがったノルマンニたちの国取り物語。スカンジナビアからシチリアやビザンチンに移住するというスケールがいい。「どうもノルマン人というと、バイキングのイメージが強くて、誰でも竜頭船をあやつっていたかのように思いがちだが、そうではない。南イタリアにやってきたノルマン人は馬に乗った戦士、騎士である。彼らはむしろ海を苦手としていたのである」。シャチはナイトになったのだ。2019/07/13
uni
6
ノルマン地方の興亡史ということで読んだ本書ですが、うーん二転三転それ以上の派系があってなんともややこしい(苦笑)イングランド征服王ウィリアムや、ロベールギスカールや、十字軍のボエモンドなどは、他の方が書いたものと比べると、とても簡潔にわかり易く書かれててた。うーん。しかし勉学意欲をそそる1冊です。2013/05/06
じょあん
5
ノルマン人の歴史を扱った一冊。物語的に話が進むので、読んでいて面白く、頭にも入りやすい。なんといってもロベール・ギスカールがカッコいい。もちろん彼だけではなく、彼以前、そして、彼以後、シチリア王国がノルマン人の手から失われるところまでを扱っている。ヴァイキングと一緒くたにされがちなノルマン人だが、その誤解も解いてくれている。ノルマン人の歴史の最良の入門書。 2023/10/26
鐵太郎
5
元をたどれば北欧系ですが、ヴァイキング直系ではなく、ノルマンディーに植民したノルマン人の末裔が地中海を暴れ回った物語。その一つがのちにシチリア王国の礎を作り、また歴史に名を残すエルサレム王を兼ねたキプロス王家にもなったとか。こんな歴史もあったのか。一つ難点を言えば、なんというか、読んでいてときどき苛つく平板な文体かな。このあたりは、塩野七生さんの文章の流麗さと比べると残念です。2014/01/16
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