１５歳からのファイナンス理論入門 - 桃太郎は、なぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか？

著者名：慎泰俊

ダイヤモンド社（2014/04発売）

• ISBN：9784478008256
• NDC分類：338.01

内容説明

今、中学生にとってもファイナンス理論のベーシックな知識が必要な時代である。

ファイナンス理論は、人生において賢い意思決定をするために非常に有益なツールである。ファイナンス理論が取り扱う基本的な内容は、「リスクとリターン」であるが、その基本的な知識を身につけることには、多くのメリットがある。

目次

朝礼
１時間目　リスクとリターン（カズミチ君の３ポイントシュート　人間は不確実なことが嫌い　ほか）
２時間目　リスク分散（ヒノコさんの試験勉強　試験内容とヒノコさんの得意科目　ほか）
３時間目　現在価値と将来価値（アリスと不思議な種　現在価値＝値段になる　ほか）
４時間目　国語（ファイナンス理論の考え方は世の中に深くしみ込んでいる　習ったことを故事成語から探してみよう　ほか）
５時間目　社会（経済の仕組み　政治の仕組み　ほか）
ホームルーム
放課後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[えちぜんや よーた]

・分散可能リスク→相関関係の低いものを集めて避けられるリスク。桃太郎は犬・猿・キジを1匹ずつ連れて行った。犬には通常の戦闘能力、猿には奇襲能力、キジには空からの偵察能力を期待した。桃太郎は、「チーム桃太郎」としての総合力で、鬼退治をする。・分散不可能リスク→相関関係の高低に関わらず、避けられないリスク。桃太郎が、家来に渡せるきび団子には限りがあり、犬・猿・キジを10匹ずつ連れていくことはできない。また鬼が島の鬼の数も決まっており、桃太郎は「チーム桃太郎」として兵力数の相対比を、調整することはできない。

2012/12/15

[おかでぃ]

未来価値は＋αがなければ現在価値より価値が低いということがわかりやすく説明されていて為になった。

2017/09/13

[リョウ]

リスクとリターンの関係、リスク分散、将来価値と現在価値。具体的で、確かに15歳に説明するにはわかりやすいかもしれないけど、僕は対象年齢ではなかった。でも、中学生のうちからみんながこういうことを教わっていれば、変な業者に騙されたりする人も減るんじゃなかろうか。

2011/06/06

[ばやしこ]

ファイナンス理論について、復習するために読みました。子供向けの入門書はやっぱり良いですね。これを入り口として専門書を読み進めるのが良いと思います。

2015/01/23

[のっち]

ファイナンスというと難しく感じるけれど、リスクとリターンの関係、リスク分散、将来価値と現在価値の考え方など分かりやすく解説されていて、読みやすかった。みんなが理解し使える原理原則だということに納得。人は未来の「不確かさ」に付き合っていかないとならないのに、なぜ義務教育では教えないのかが不思議

2012/01/20