内容説明
十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と謎の電話がはいる。やがて、11月7日東京駅発の寝台特急『さくら』の車内で「ア」で始まる名前の女を殺すと、挑戦状が届く。悪戯か、本気か。当日は用心のため、「ア」で始まる女性二人を探し出し、ガードをつけた。だが、車内で別の女性が殺される。さらに、第二の挑戦状が……。窮地に追い込まれた捜査陣に大逆転はあるか!? 傑作鉄道トラベル・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
達ちゃん
41
学生時代に読み漁った西村京太郎さん初登録です。久しぶりに十津川警部とカメさんのコンビに会えて泣きそうです。実家からいっぱい発掘したので、たまに読んでみようと思います。2019/03/14
はら
5
西村先生の作品を読むの二作目になりますが、前作の『仙台青葉の殺意』と同じく少しがっかりしました。心理描写があまりないのと、十津川さん以外の刑事さんの人物像がはっきりしていないところは、個人的にあまり好きじゃありません。後、終盤までずっと意外な展開を期待していましたが、ありきたりの結末に不満さえ覚えました。犯人の人物像についての描写だけは良かったと思いました。それでも、好きな作品に出会うまで、西村先生の小説は諦めません(笑)。2015/05/05
MK
4
1987年に角川書店から刊行(角川文庫で1989年に刊行)された作品。本書は集英社文庫から2009年に発売されている。 十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と電話があり、翌日、十津川警部宛に一通の手紙が届くことからはじまる。 今回、十津川警部は、かなりやきもきしたのではないだろうか。それは、本書の読者も同じである。 今回の犯人は身勝手すぎる。 2020/06/22
虎ノ介
4
最後までハラハラドキドキの展開でした。犯人が異常者すぎる。2017/05/29
ビスコ
3
ミステリ要素とサスペンス要素が合わさった作品。(西村京太郎先生作品ほとんどそうだろって突っ込みは無しで)犯人の身勝手さ、自己中心さが、後味の良くない感覚を残す。 ネタバレになるため、舞台本棚割愛2013/12/03