『源氏物語』の源泉と継承

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『源氏物語』の源泉と継承

  • 著者名:川島絹江【著】
  • 価格 ¥15,400(本体¥14,000)
  • 笠間書院(2014/11発売)
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  • ISBN:9784305704665

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内容説明

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『源氏物語』の源泉として、実在人物や当時の気象、内裏建築、梅花や琴(きん)という斬新な切り口で挑み、深く新しい読みを提唱。論を成すために徹底的に追求する姿勢が『承安五節絵』研究に、琴(きん)の実体験に基づいた音楽論に結実した。『源氏物語』を女性の生き方を探究した書と位置づけ、鎌倉時代初めの『無名草子』がいかにそれを継承したかを併せて論じ、『源氏物語』の成立以前、当時、以後と、長いスパンで、物語の本質と方法を明らかにしていく。

目次

第1章 『源氏物語』の源泉と人物造型(藤壼の和歌-『伊勢物語』の受容の方法
紫の上の和歌-『源氏物語』における和歌の機能
朧月夜-歌詞改変のトリック
源典侍の人物造型
玉鬘)
第2章 『源氏物語』における梅花の役割(末摘花と梅花-末摘花邸の梅は白梅か紅梅か
二条院と六条院の梅花-紫の上と女三宮の対比
『源氏物語』続編の梅花と香り-正編と続編を繋ぐもの)
第3章 『源氏物語』の音楽(和琴-よく鳴る和琴・よく鳴る琴
琴(きん)の意味するもの)
第4章 物語世界と殿舎-絵画資料としての『承安五節絵』(弘徽殿の細殿-光源氏と朧月夜の出会いの場
『承安五節絵』の流伝
『承安五節会』詞書 本文と校異
冷泉為恭の『年中行事図巻』と『承安五節会』)
第5章 『源氏物語』から『無名草子』へ-物語世界の継承-(『無名草子』の諸本についての覚書
いとぐちの部分の虚構の方法
老尼について
老尼はなぜ景勝光院に立ち寄ったか
女性論-説話の摂取と受容を中心に
『無明草子』における「捨てがたし」について-『源氏物語』からの継承)