小学館文庫<br> 真夏のオリオン(小学館文庫)

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小学館文庫
真夏のオリオン(小学館文庫)

  • ISBN:9784094083804

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内容説明

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64年の時を越えてアメリカから届けられた1枚の楽譜「真夏のオリオン」。過酷な時代の秘められたドラマがいま甦る。第二次世界大戦末期。米軍の本土上陸を防ぐため出撃した潜水艦イ‐77号の若き艦長・倉本孝行。それを追いつめる駆逐艦パーシバルのスチュワート艦長。甚大な損傷を受けたイ‐77号に残された酸素はあと1時間。「俺たちは死ぬために戦ってるんじゃない。生きるために戦ってるんだ」。倉本と乗組員の知力の限りを尽くした作戦が開始された。『終戦のローレライ』『亡国のイージス』の福井晴敏が4年ぶりにおくるエンターテインメント映画を完全ノベライズ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まえすとろ

35
2008年、小説家の福井晴敏が池上司によるフィクション海戦記『雷撃深度一九・五 』を原案に映画化する企画を立ち上げるも紆余曲折した結果、全く別のストーリーで映像化されたという経緯を持つ映画作品のノベライズ。 大東亜戦争末期、最後の日本海軍の戦力となった潜水艦とアメリカ駆逐艦との戦争スペクタクルの姿を借りて、戦争を終えて「日本に帰りたい」と思う心と戦争を終えて「帰って来てほしい」と願う気持ちが今日の日本を築いた礎の一つであると謳うストーリーは重いだけの戦争映画に非ず。劇中の楽譜に付けられた歌詞は美しい詩。2015/08/18

ぱちお

24
映画も見ましたが、いいんじゃないかな。「Uボート」とは比べられないけど、ローレライよりはだいぶいい。レーダー、ソナーが優秀な米軍と戦うのは大変だったろうな。ご飯がよくても、潜水艦だけは無理です。耐えられない。2015/12/11

Kazuya

17
人としての誇り。凛とした生き方。戦争という過酷な環境だからこそ際立って輝くのでしょうか。 敵を倒し、自らが生き残ることだけが勝利なのではない。命の尊さ、人の理性の美しさを感じさせられる一冊です。【24/25点】2014/04/19

まえすとろ

13
池上司によるフィクション海戦記『雷撃深度一九・五 』(文春文庫)を原作にした映画作品用の脚本を元に小説化した本作。『ローレライ』『亡国のイージス』と並ぶ“夏の福井晴敏・海モノ3部作”の内の一つ。 終戦近い大東亜戦争で最後の雷撃作戦に赴いた「伊-77」と、それを撃沈せんとするアメリカ海軍駆逐艦「パージバル」の戦いは敵の作戦を読み合う「心理戦」で展開されるので心理描写を描きやすい小説は映像作品とは違った緊迫感とスペクタクルを堪能する事が出来る。 2010/10/20

かりんとう

10
「オリオンよ、愛する人を導け。帰り道を見失わないように」2016/03/08

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