内容説明
歴史上の「悪人」の中には、時の権力者によって一方的に悪のレッテルを貼られてしまった者たちもいた──。本書は、日本史に名を刻んだ25人の「悪人」に着目し、これまでとは違った角度から彼らにアプローチ。長らく見すごされてきた側面に光を当てることで、悪人たちの実像を検証していく。
目次
プロローグ 日本史における悪人の系譜
第1章 古墳時代
第2章 奈良時代
第3章 平安時代
第4章 鎌倉時代
第5章 南北朝・室町時代
第6章 戦国時代
第7章 江戸時代
第8章 幕末・維新期
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
一般的に悪人扱いされている歴史上の人物たちを本当にそうなのかという観点から弁護してみようと試みている。明智光秀(悪人のイメージはないが)のように歴史上の敗者のため勝者により悪人扱いにされたり、梶原景時とか吉良義央のように判官贔屓で人気のある人物を蔑ろにされたため悪人扱いされたりというのは結構いるし、本人より周りの人物が悪かったりというのが多い。足利将軍家(義満以降)の正室がほとんど日野氏から出ているというのは初めて知りました。2016/09/14
山川
0
悪人とされてる歴史上の人物を、どう歴史に影響を与えたか、時の権力者によって悪者とされただけでそこまでのことをしたのか、という観点からとらえなおす。 多くの人物を扱ってるだけに短くて物足りなかったり、理由が充分述べられてなくてなんで?と思う部分も少し。 多分自分に前提とする知識がないんだろう…名前知らない人物も何人もいたし。2010/06/02