内容説明
会社を休職してディズニーランドに行く若者達! 周囲に蠢く困った同僚、部下の精神分析!! 「うつ状態」の診断書に要注意。4タイプ別対応で、不毛な職場を変える! ――「従来型」と「現代型」という2つのうつを、同じ病気としてとらえ、「うつ病にはがんばれと言ってはいけない」「うつ病には職場におけるストレス軽減が重要」などと画一的な対応を求めることが、職場におけるうつ病対策をかえって難しいものにするのです。
目次
序章 職場の困った人々
第1章 「従来型うつ病」の正体
第2章 広がる「現代型うつ病」という名の病理
第3章 うつ病でないのにうつ?「パーソナリティ障害」
第4章 うつ病に似て非なる「内因性精神障害」
第5章 職場復帰プログラムが会社を変える
第6章 現場の一産業医からの提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
9
従来型うつと新型うつでは、発病のきっかけや元々の性格などが大きく異なる。「うつ」の診断基準を満たすのは従来型、新型うつ病だけでなく、パーソナリティー障害や躁鬱病、統合失調症の陰性症状などでも生じる。産業医の視点でみると、「うつ」という言葉の書かれた診断書を一枚持ってこられただけでは、患者の抱える問題の全体像がほとんどわからないということかもしれない。復職のステップは想像以上に細かく、職に戻る過程がいかにデリケートで大切なステップか考えさせられた。2017/12/03
ひろか
2
若い著者。職場のメンタルヘルスに関してコンパクトにまとまって読みやすい。 現代型うつへの対応については、医療だけでなく、社会のあり方とともにさらに突っ込んだ議論を期待する。2010/10/03
neti2
2
ディスチミア親和型うつ病≒現代型うつ病、について中立的だし、処方も提示していて良い。2009/04/03
realife05
1
精神科産業医の、中立的かつ事例多めの内容。主治医と違って、企業側の立場・状もわかるからこそ、患者(従業員)を多面的に理解出来る(部分もある)。うつの従来型でも現代型でも、その他の症状も、対処さえしっかりすれば改善の余地はあると提言していると思う。自己の意識改善としっかりとした療養はもちろんだが、会社側の環境改善(周囲の協力やモチベーションの維持)も場合によって必要。ま、企業にそんな余裕がないっていうのもよくよく分かるけど、せめて非精神科の産業医には浸透してほしいな。。。2013/01/02
abenatsu
1
新型うつが増えている、と言われている。身近な人達でも生きづらさを抱えている人がいたりして、実情を知りたくて読んだ。「うつ」と一言で片付けるのではなく、多様な障害があるのだということがわかった。2009/03/29
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