徳間文庫 激流[上]

著者名：柴田よしき【著】

徳間書店（2016/04発売）

• ISBN：9784198929435

内容説明

京都。修学旅行でグループ行動をしていた七人の中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒・小野寺冬葉が忽然と消息を絶った―。二十年後。三十五歳となった六人に、突然、失踪した冬葉からメールが送られてくる。「わたしを憶えていますか?」運命に導かれて再会した同級生たちに、次々と不可解な事件が襲いかかる…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[遥かなる想い]

駅のよく行く本屋さんで何気なく本帯に惹かれて購入。「私を憶えていますか？」失踪した　女生徒から２０年後に届いた謎のメール。そこから関連する同級生に不可解な事件が起こる。最近失踪ネタの推理物が多いので、少し心配していたが、まずまずの出来か。上巻としては、２０数年という時間とその間の人生をきちんと書き込んでおり、登場人物も造形がよい。勝負は下巻か。

2011/01/16

[nobby]

ものすごく丁寧でゆっくりと描かれた上巻だったけど、これから『激流』がやって来るのかな…中学3年の修学旅行中に忽然と消息を絶った一人の少女。そんな彼女から二十年後に突然届いたメール「わたしを憶えていますか？」35才という年齢故か、同級生達が仕事に家庭に抱える難題や厄介事が酷過ぎて大変…そこへ意味深に重ねられる殺人事件や奇妙な騒動に今のところ全く繋がる要素が見当たらない。ようやく終盤で思わせぶりなワードの回収がされるが、さすがにそれはフェイクかな。そんな中でラストでの怒濤を目にしたら、すぐ下巻に行くしかない！

2021/01/24

[相田うえお]

★★★★☆22076【激流〈上〉 (柴田 よしきさん)】京都への修学旅行中、グループ行動による自由見学で第２班は市内観光のためバスに乗った。ところが、いつの間にか小野寺冬葉がバスの中から消えていた！乗ったのは見ているのだが...(こんなふうに書くと不思議話かと思う方もいるかもしれませんね。汗;) そんなシーンからスタートです。その後、各登場人物が成人になってからの話へと続いていきます。キャラそれぞれに個性が強く、イベントも豊富！これは先が気になってしまう展開ですね。うん！面白い！(早く下巻に進まなきゃ！)

2022/08/20

[はらぺこ]

連ドラをDVDか再放送で半分まで一気に観た気分。疲れたー。オモロイけど残り半分有るって事は更に何かが起こるって事やろなぁ。あーっ、早く結末を知りたいっ！あぁ、速読を身につけとけば良かった・・・。 大根占は振り仮名ありましたっけ？「おおねじめ」で正解？もしかして「だいこんうらない」？

2011/09/08

[yanae]

あー！先が気になる！！まだ下巻が手元にないのですぐにでもゲットしたい…((( ；ﾟДﾟ)))というレベル！高校の修学旅行で失踪した冬葉。20年後、同じ班だったメンバーに「私を覚えていますか」と突如メールが届く。現在の殺人事件と絡み合い…。当時のメンバーが再会して、事件のことをふり返る。現在は編集者、芸能人、刑事等、みんな様々な職業についていてそれぞれの人生を読むのも面白い。早く真相が知りたーい！柴田さんさすがうまい♡

2019/11/04