クリエイティブ都市論 - 創造性は居心地のよい場所を求める

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クリエイティブ都市論 - 創造性は居心地のよい場所を求める

  • ISBN:9784478006191
  • NDC分類:332.9

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内容説明

クリエイティブ・クラスが主導する経済において、メガ地域化し相似形になっていく世界都市の現実と近未来像を描いたうえで、ライフスタイルへの関心に基づいて、グローバルに広がった選択肢のなかから、人々が自己実現を追求していくために、重要な手段となっている居住地の選び方について、独自の経済分析、性格心理学の知見を使って解説する。

目次

住む場所の選択
第1部 メガ地域の世紀(スパイキーな世界 メガ地域の台頭 集積の力)
第2部 場所の経済学(移動組と定着組 才能の集まる場所 ジョブ・シフト スーパースター都市)
第3部 場所の心理学(輝ける幸せな場所 人々の欲求を満たす場所 都市の性格心理学 最高の居住地を見つける方法)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yuuuming

7
めちゃくちゃ面白い!!!自分が思春期終盤から猛烈に地元を出たいと感じてた根源が見事に言語化されすぎてる。福岡(地元)だって都会じゃん、なんで関西か関東がいいの、都会がいいの?の答えはここに載ってるって感じ。そして今住んでるジャカルタから脱出たいという気持ちも根元は一緒だ。ここは都会だけど渋滞のストレス半端ないし自分が求めてやまない文化資本が貧弱すぎる。シンガポールに心惹かれるのは自分が求める出会いがたくさん隠れてそうって直観的に感じてるからかな。クアラルンプール移住はないな、というのも結論づけれました苦笑2017/10/13

y_u

5
世界はどこも満遍なくインフラが整い、デジタル化の進展にあり、フラット化すると予言した者もいたが、現在の世界は、シリコンバレーなどクリエィティブな都市が突出して勃興し、むしろ地域間の格差は拡大した。当著は、クリエィティブな才能の集積状態を分かりやすくマッピングしたり、ゲイやボヘミヤン指数などを使って、その都市の開放性とクリェイティブ産業の発展との相関関係を示し、クリエィティブ都市の必要条件や十分条件を提示する。一方で、個人と都市との相性を重視し、最終章には自分に合った都市の選び方を紹介している。2019/06/09

nobu

3
テクノロジーの進歩によって世界はフラット化したという言説に対する批判から始まって、むしろ集積の重要性は増している、住む場所に意識的になれと主張する。例はアメリカの話がメインだけど全世界的な傾向。日本版は速水健朗『東京どこに住む?』かな。移動する人と移動しない人の断絶と二極化の問題も指摘している。これはトランプの選挙とBrexitにおける、都市部と地方の投票行動の違いを言い当てている気がする(英語版は2008年)。2017/05/24

人生ゴルディアス

3
不動産価格の上昇は、人口の増加や、賃金の上昇とすらあまり相関がないらしい。都市が発展し、不動産価格が高くなるのは、そこに無理してでも住みたいという人々の強い意思があるからだ、と。自分自身、そのことは実感できる。在宅仕事でありながら、家賃の高い都心部に住んでいる。その理由は、徒歩圏に日本最大の本屋があるからだ。アマゾンがあるから日本どこに住んでいても、というのは田舎で過ごしてみた経験からすると誤りである。本書中でも述べられているが、環境はとても大事な要素だ。人間は目に映るものから連想をする生き物だからだ。2013/06/25

fu-ma

3
クリエイティブな生活を送りたければ住む場所を選択すべきであり、そういった場をつくるための要因を紹介している。それが個人の性格とも関係しているという話は新しくはないが興味深い。居住地は他の条件についてくるものと考えがちであるが自己実現や快適な生活を送る上でどのような性格をもった都市に生活の拠点をおくべきなのかを考えさせられた。2010/11/29

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