内容説明
自衛隊初の心理カウンセラーである著者が、自分にとって最良の選択をする方法を公開。「心の会議」「幸せ貯金」「100人バランス修正法」「軍隊式思考法」など、実践的な思考法やアドバイスが満載の1冊。「人生の選択」が上手い人ほど、あきらめをコントロールしている! ※本作品は、2005年1月、マガジンハウスより刊行された『あきらめ上手は生き方上手』を文庫収録にあたり、改題のうえ、加筆、改筆したものです。
目次
第1章 日本人はあきらめが悪い!?(あきらめが嫌いな日本人 日本の豊かな自然が「一所懸命」を生んだ ほか)
第2章 「あきらめの悪さ」が招くトラブル(“止められない(STOPできない)”
“満足しない(こだわりをSTOPできない)” ほか)
第3章 切り替え上手な人になる(「あきらめ」の毛嫌いを止める 理性で切り替える ほか)
第4章 不安にとらわれてからの心の切り替え(行動してみる 誰かに決めてもらう ほか)
第5章 どうしてもあきらめがつかない人へ(人はいろんな才能の正規分布 あきらめるをあきらめる)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
22
「あきらめる」ことができたら楽だと思いつつも、なかなかそうできない人は多いと思います。そうなってしまう背景と対策を本書は解説してくれていて、それがわかると前向きにあきらめることができるようになります。「あきらめる」という文字は何だかネガティブなイメージを抱いていましたが、それが覆りました。2019/05/07
チャー
11
心理カウンセラーの著者が気持ちの切り替えを素早く行うために大切な考え方を記した本。我慢強く粘り強くは美徳であり日本人が得意とすることであるが、それが時に諦めの悪さとなって悪い結果をもたらすことも。何かができるようになることは本能的に生存率を高めることにつながるという視点は興味深い。得られる結果が合理的ではなくてもやり続けてしまう心理が少し理解できる。理想の姿は周りから刷り込まれていることも多く、必要以上に身を粉にして挑まなくても良い。諦められない時は果たして何がそうさせるのかを考えると良いかもしれない。2021/04/27
ゆうろ
6
上手にあきらめるための本。「自分のせいなら、自分で何とかできる。でも、自分のせいでなければ何ら対抗手段がない。だから、ある課題に対し、自分の能力が及ばない、つまり自分の責任でないと認めることが怖いのだ。」に共感。自分でなんとかできないことがあると思うことが怖い。文体が固く読みにくい。2020/09/06
あんどうれおん
5
困ったときこそ思い出したい考え方が、軽妙かつパワフルな調子でつづられた興味深い一冊。すんなり飲み込むことが難しい記述もあるように感じた一方で、通読をあきらめようとは思いませんでした。本書によって人生が劇的にどうにかなることはなくても、ちょっとだけ前向きな気分にはなれるかもしれません。2022/06/19
トマシーナ
2
我慢することで負荷が倍増するストレスを「諦める」という行為で軽減させるという手法は以前に読んだ「スタンフォードの教授が教える職場のアホと戦わない技術」に書かれていることに似ている。「我慢」が日本人の美徳のひとつであることから、これを転換させることの難しさが説明されているが、それが原始の昔から日本人のDNAに刷り込まれているいう説が新鮮。2019/09/15