中国に生きた外国人 - 不思議ホテル北京友誼賓館

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中国に生きた外国人 - 不思議ホテル北京友誼賓館

  • 著者名:小池晴子
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 径書房(2009/02発売)
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  • ISBN:9784770502025
  • NDC分類:689.8

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内容説明

北京にあった外国人専用・長期滞在型ホテル。広大な敷地に囲まれ、外界から隔てられたそのホテルには、数奇な運命を生きた米国人・英国人・日本人などが、中国政府から「専家」の称号を与えられ、手厚く保護されて暮らしていた……。



敗戦後、抗米武装闘争路線を推進した日本共産党が、中国で立ち上げた秘密組織「北京機関」。なかば強制的にその機関で働かされた日本人。

原爆製造に関わりながらも、それを日本に投下したアメリカ政府に絶望。国を捨ててFBIからスパイとして追われたアメリカの女性原子物理学者。

中国の文学作品を英訳して世界に送り出したイギリス人。中国で起きていることを世界に向けて発信しつづけたポーランド生まれのジャーナリスト。



毛沢東のプロレタリア革命に湧いた中国。文化大革命の狂気に曝された中国。改革開放に舵を切った中国──。貧しさに耐え、投獄されたり家族を失ったりしながらも、激動の時代をくぐり抜けて生きた彼らは、いま老いて歴史のなかに消え去ろうとしている。

偶然、北京友誼賓館に滞在することになった著者が、軽やかな視点で描き出す中国に生きた外国人たち。国家や思想に翻弄され、飲み込まれながら生きざるを得ない私たちに、彼らが語りかけるものとはなにか。

目次

第1部 北京友誼賓館(北京再訪 北京友誼賓館との出会い 不思議な空間、北京友誼賓館 北京友誼賓館の沿革 ほか)
老専家の風景(はるかな友ベティ・チャンドラー グラディス・楊の記憶 ベティの唐三彩 横川辰子女史の葬儀 ほか)
第2部 老専家の回想録(川越敏孝先生の回想 幻の原子物理学者ジョアン・ヒントン)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

98
北京友誼賓館。北京西郊に鬱蒼とした木立に囲まれた、少々変わったホテルがある。忘れもしない1981年、私が初めて中国の土をを踏み、最初の一夜を過ごしたホテル。中ソ蜜月時代、技術援助のロシア人が滞在するため建設されたと聞いた。著者は観光事業と日本語の教師として1993年から2000年の間に二回、北京旅斿学院に招かれ、計5年間をこの友誼賓館で暮らした。ホテルに居住する多彩な国々の人々と交流する中、ひっそりと暮らす「老専家」と呼ばれる人たちの存在を知る。革命に貢献し中国政府から礼をもって遇されている老人たち。⇒ 2022/12/23

メルセ・ひすい

2
老専家の話  書き出しはそこそこ・・・ 中国にあった長期滞在型・外国人専用ホテル。そこで出会ったのは、日本共産党の秘密組織に関わった日本人、FBIに追われる女性原子物理学者…。建国・文化大革命を生き抜き「中国の友」と呼ばれた異邦人が波瀾の人生を語る。2009/05/12

guanben

1
お世話になっているS先生ご一家も、ここで暮らしていたんだよなあ、と思いつつ。2009/07/25

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