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内容説明
近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』を、原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は色あせない。時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力を身につけよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
416
現代語訳がわかりやすいからなのか、まるで福沢諭吉が現代に書いたかのような印象をもった。内容は今の世の中でも当たり前に通用する話ばかりだなと感じた。意外とまともといえば変だがわかりやすかった。一度原文にもあたってみたい。2015/12/28
ehirano1
192
真の意味での「平等≒対等」を教えてくれる書物だと思いました。そして「平等≒対等」は決してぬるいものではないということも。良書。2023/09/29
ヴェルナーの日記
192
齋藤氏による「学問のすすめ」の現代語訳版。文語体とは違って、さすがに読み易いし、内容も分り易かった。また同氏ならではの重要箇所を強調体にするオマケも付いている。福澤諭吉の「学問のすすめ」を読んでみると、次のような系統が想起される。プラトン⇒アダム・スミス⇒ジョンロック⇒福澤諭吉である。「公」と「私」の有り方を示し、両者のバランスを重視する。齋藤氏も述べているように「権利」を「権理」とするところ辺りが、如何にもさり有りなんといったところか?マルクスやルソー、ホップス等と読み比べてみるのも面白いかもしれない。2013/09/17
月讀命
181
『天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず。』これは、非常に有名な言葉であるが、福澤諭吉の業績については、余り多く知られていない。私も、彼は明治維新の頃に、日本の発展に寄与し、『学問のすゝめ』や『福翁自伝』等を執筆、そして慶応義塾大学の創始者である事ぐらいしか存じ上げていなかった。現在、日本国の最高額紙幣に印刷される程の日本を代表する人物であるので、当然知っておくべきであると思い読んでみた。現代語訳で書かれているので、とても解りや易く読める。後でゆっくりと岩波文庫で原文を噛み砕いて味わいたいものだ。2010/03/30
ちくわ
144
国策でNISAが始まり、さらに日本は金利が低い事もあって、投資がブームになりつつある。が、投資(特に株式)って難しくない?将来伸長しそうな企業を見つけ、そこに投資し、株価が上昇したら売り抜けなければならないが…そもそもド素人が真偽も不確かな断片的情報だけで、特定企業の将来性を類推するのって不可能だと思うぞ。結局、投資を学んで思うのは…投資はするんじゃなくて、投資される側になる為にはどうしたら良いか?どうやって差別化するか?希少価値を出すか?に尽きる気がする。その意味でも、学問のすすめは的を得ていると思う。2025/06/01