内容説明
ソン、ルンバ、チャチャチャ…キューバ伝統音楽の知られざる歴史から、革命の島の意外な素顔まで、世界で注目を浴びる、その魅力の核心に迫る。
目次
第1章 白いルーツ エレガンスの系譜
第2章 黒いルーツ パッションの系譜
第3章 カフェオーレ 叙情と混血の系譜
第4章 ラム&コーク 北の巨人とのかかわりの系譜
第5章 サルサとソン
第6章 アメリカ合州国のキューバ人
著者等紹介
吉田憲司[ヨシダケンジ]
岡山市生まれ。トランペット奏者・作編曲家。国立音楽大学器楽科卒業、東京ユニオン・オーケストラでプロ入り後、ニューヨークで学ぶ。帰国後、スタジオ・ワークやライヴで活躍する一方、日本初のサルサ・グループであるオルケスタ・デル・ソルや、実験的なジャズの演奏グループであるインナー・ギャラクシー・オーケストラの結成に参加。後者ではモントルー・ジャズ・フェスティバルへの出演やアルバム制作にも加わる。また、「松岡直也&Wesing」等に参加。’85年フランク・シナトラの極東ツアーに加わるなど、海外の演奏家との共演も多い。’94年キューバのミゲル・マタモロス国際フェスティバルへの招待を受け、’80年代に日野皓正と共に演奏活動を行っていたラテン・ジャズのグループHAVATAMPAを再結成し参加。その高い音楽性で国際的な脚光を浴び、以後、数度にわたり、国際セルバンテス芸術祭、メキシコ国際ジャズ・フェスティバルなどに招待される他、ハバナ市やメキシコ各地でも公演を行う。ソリストとしても、ハバナ国際ジャズ・フェスティバル参加など、ジャズとラテンの両分野で高い評価を受けている。著書に「クリフォード・ブラウンの軌跡」「インプロヴィゼイションの技法」「直伝!コンテンポラリー・スタンダード」の他、「ジャズライフ」誌にトランペット講座と月刊スタンダードを執筆
八木啓代[ヤギノブヨ]
大阪生まれ。大阪府立北野高校、京都外国語大学を経て、政府交換留学生としてメキシコ留学。このとき勧められてオペラを学んだのがきっかけで歌手への道を進み始めるが、1年後ポピュラーに転向。ソロ歌手として中南米で活躍、CDも現地でリリースしている。また、1994年よりキューバ、メキシコなどで絶賛された日本のラテンジャズ・バンド、HAVATAMPAのリード・ボーカルもつとめているほか、コーディネート、文筆などの分野でも活躍。キューバには、’83年以来、20数回にわたって訪問。キューバ人アーティストとの交流は深い。著書に「禁じられた歌 ビクトル・ハラはなぜ死んだか」「喝采がお待ちかね」「ラテンアメリカくいしんぼうひとり旅」「ラテン女のタフで優雅な生き方」「危険な歌 世紀末の音楽家たちの肖像」「MARI」などがある
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