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内容説明
ヒトが病気になるのは、進化による必然だった! 感染症、遺伝的疾患、生活習慣病……。「病気」はヒトにとって不都合であるように思えるが、その症状の多くは身体を守るための防御反応であるということ、また、病気の原因遺伝子にはヒトが生き延びるために有益なものがあったということがわかってきた。進化論をもとにした「ダーウィン医学」によって明らかになりつつある、病気があることの意味を豊富な例とともに平易に解説。(ブルーバックス・2009年1月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
98
結構昔から言われている病気というのは、体を守るための信号あるいは防御的な反応であるということを、理路的な裏付けを行っているように感じまし図解でわかりやすく説明してくれて専門外のわたしでも分かった気になってきます。とくに最終章の先端医療の説明は参考になりました。2024/05/30
ehirano1
77
薬に過信して病を侮ってはイケナイ、という面が見れる一方、薬は手助けでしかなく、結局は「自身の体が病を治す」ということが認識できます。2024/04/29
南北
47
本書は1991年に提唱された進化医学(ダーウィン医学)の入門書である。進化医学とはヒトの病気を進化の視点から解き明かすものである。風邪の症状は身体の防御反応であり、むやみに解熱剤を使うことは逆効果になるとか、うつなどの精神病も進化の過程の中で我々の祖先が生き残るために必要だった能力が変化した結果と考えるのである。病気を治療すべき対象と考える現在の医学と異なった観点から病気を考えようとする一種の生物学ともいえる。ASD(自閉スペクトラム症)やADHDなどの発達障害もこうした観点から捉え直すことができる。2025/07/25
すしな
47
043-24.進化医学について聞き齧ったので、読んでみました。そもそも病気とは何なのか?というので、風邪をひいたら免疫がウィルスと戦うために熱が出るわけですが、アレルギーとかうつ病とかもその症状が出る背景として、体にとって有用なことがあるのでは?というふうに考えるのがダーウィン医学なんだそうです。一般的に具合が悪い時はすぐにその症状を治そうとしますけど、環境に適用してないことで症状として出てくるものもあるので、その辺の原因を見極めるような治療が受けられる医療機関を見つけられると良いなと思いました。2024/04/29
翔亀
39
【コロナ37】ダーウィン医学とか進化医学とか呼ばれる最近の新しい概念の概説書。新しい医学の分野というより、進化論の観点から病気を再解釈する複数の試みからなり、確かになるほどと思う点は多々あったが、これまでの医学を覆すものではないようだ。最も成功している再解釈は、生活習慣病の原因分析で、人類の環境改変の進化のスピードが、人体の進化が追い付いていないとする点。人体は飢餓に適応して長い時間かけて進化したのに、人類は環境をあっという間に改変して飽食の時代になってしまったので、糖尿病や脂質異常症になる。コロナの↓2020/07/31
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