巨大銀行の消滅 長銀「最後の頭取」10年目の証言

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巨大銀行の消滅 長銀「最後の頭取」10年目の証言

  • 著者名:鈴木恒男【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 東洋経済新報社(2013/05発売)
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  • ISBN:9784492395080

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内容説明

日本長期信用銀行が経営破綻して十数年が経過した。これまで、1997年、1998年の金融危機における銀行などの破綻のいきさつなどについて、当時の経営当事者の口から、その実情が語られることは皆無に等しかった。それには理由があった。銀行が破綻した当座は、彼らが何を言っても、単なる保身や責任逃れの言い訳だと片付けられ、逆に、歴代の経営陣や銀行という組織体のずさんさを指弾する材料にされた。そのため関係者は身を固くしてマスコミの熱心な取材要請をかたくなに断り続けた。当事者が裁判の制約から解放されて、様々な発言をするまでには、「事件」が「歴史」となる十数年の歳月を必要としたのである。世界的な金融の混乱や信用収縮の暗雲に覆われている現在、長銀破綻の今日的な意味が浮かび上がってくる。企業ガバナンスのあり方、規制緩和の進め方とセーフティネットの構築、市場の暴力的な動きに対する対応、危機管理における政治と金融当局の役割、そして法の適用と司法の役割など示唆するものは多い。

※本書は2009年1月に東洋経済新報社より刊行された『巨大銀行の消滅』を電子書籍化したものです。

目次

序章 「長銀無罪」への長き道のり
第1章 バブル期の長銀に何が起きていたか
第2章 バブル前史―苦闘の末に
第3章 試行錯誤の不良債権処理
第4章 長期化したグループノンバンク再建
第5章 激流に飲み込まれた長銀
第6章 長銀破錠と米欧の金融危機

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

27
必然と偶然の変化。戦後スキームとレジームからの脱皮。政治・経済、そして文化面から金融界の”荒波”を検証。欧米との金融慣行における差異以上に、奢りと甘えが垣間見える点が気になる。嫌でも判断を鈍らせた気がする。故に、著者主張の”金融機関の公共性”に違和感。「恐慌未然防止」など後付け感が拭えない。貸し渋りや貸し剥がしなど、言動の不一致の極み。被った”社会的”痛手のことは、如何に分析されているのだろうか・・・。2015/02/26

hirofumi

1
よほど知識があって、興味がないと全部は読めない。専門書のたぐい2017/11/11

kitakita

0
長銀破綻時に東京出張の折、新本社ビルを見て、こんな不安定そうなビルを建てるからと思っていたことを思い出した。しかし、この著書を読むと、長銀は明らかにある勢力(海外?国内?あるいはそのいずれもか)から、どうしても破綻してもらわなければならなかったようですね。バブルの決算の見せしめとして。 著者が文中にも触れていましたが、製造業の貸し出しが伸びなくなった、つまり日本の産業構造が転換した時点で、合併していればとは思わずにはいられません。結果論なのでしょうが・・・2014/01/03

Ryuji

0
★★★★

とりもり

0
本書の価値は最終章(長銀破綻と米欧の金融危機)にあると思う。「『時効の壁』は大蔵省の検査・監督責任に目を向けられないようにするための口実に過ぎない」、「格付けは内在的な危険には反応できず、危機が顕在化してからその危機を深める方向に働く」、「米国では投資銀行と政府が一体化した存在になっている」、「投資銀行の収益構造が『自己勘定』の評価損益で大きく振れるようになった今、投資銀行部門の損失が商業部門の信用を脅かす恐れは多分に存在する」などは、長銀破綻を契機とした金融危機回避のために奔走した当事者ならではの指摘。2012/04/07

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