内容説明
炸裂する癇癪、飛び交う怒号、喧嘩腰のビジネス――一九八〇年代後半から九〇年代初頭、IT業界のグローバルスタンダードをめぐって歴史的な戦いがあった。破綻したマイクロソフトとアスキーの共同戦線、撤退してゆくPCメーカーとソフトメーカー、次々現われる新規格……幾多の難局を乗りこえ、ウィンドウズは爆発的に普及した。ヨーロッパと日本で最前線にいた著者が、自身の体験とともにその理由を解き明かす。
目次
第1部 パソコン草創期の挑戦(最大幸福という原理;テクノロジーの波;業界マップ;テックサポート;ヘッドハント;そのまま、走る;ベルリン;メジャーイベント;崩壊)
第2部 ウィンドウズ―OS勃興期の激戦(ウィンドウズプロダクトマネージャー;ウィンドウズの進化;二つの巨大ハブ企業;ウィンドウズセミナー;二つのウィンドウズ;課の王様;OS戦争;ウィンドウズ3・0への道)
第3部 デファクトスタンダード―業界全体を巻き込め(OEMブリーフィング;コンソーシアムを立ち上げろ;ティッピング・ポイント;ビル・ゲイツとコンソーシアム;ワールドワイドウィンドウズ;ウィンドウズ3・0ローンチ;炎上;デファクトのメカニズム)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
16
マイクロソフトの登っていった時代について詳しく書かれてる本。製品を作るのにこれほど大変だったとは。。。2011/02/21
メモ帳
9
自分のテクロノジーには、人を魅惑し、惹きつけることができる特徴を持たせる必要があり、そのテクロノジー、ある商品が「最大多数の最大幸福」をもたらすものではなくてはならないとのこと。デファクトスタンダード。2017/04/02
月世界旅行したい
8
おすすめ。2019/07/24
nobu23
6
Windows1から3までの状況をマイクロソフト日本法人での内部視点から綴られた本。1から2の時代はまだまだ未完成で苦労している様が多く描かれていて、windowsにもこんな時代があったのねと知れた。日本法人としての話なので、OS自体の開発の話はあまり無く各メーカーへのサポートやアメリカ本社にスケジュールに翻弄される話がメインに感じた。2020/04/25
具志堅
4
デファクトスタンダード。世界標準になれば勝ち、後から良い商品ができたとしてもそれを変えるのは難しそうだ。2016/04/01