内容説明
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日本各地で時代を超え、繰り返し行われてきた営み、「歴史」の創造…。本書は秋田を例にとりその秘密を探る。提示されるのは新たな「日本」像の探し方である。モノガタリはいかに生み出され、「伝承」を通して「歴史」へと機能するのか。歴史学と国文学という対立構造をこえ解き明かす。
目次
第1章 秋田の八幡太郎義家伝承を一覧する
第2章 秋田にだけ伝わる『金沢安倍軍記』という特異な伝承作品
第3章 モノガタリを紐帯とした領国支配の「戦略」-領民との新たな関係を構築する
第4章 なおも拡大・変貌していく義家伝承-地域の事情が伝承を再編させていく
第5章 「歴史」の創造へ-菅江真澄の地誌編纂に託されたもの
おわりに 歴史学・国文学という二項対立的発想を超えて考える