内容説明
ローレルはひとり、美しく悲劇的なローレライ伝説の地を訪れた。ライン河畔の城には、祖母の元恋人である老男爵が住んでいる。若き日のふたりは深く愛しあい、結婚を約束しながらも、身分の差に引き裂かれて、ついに結ばれることはなかったという。男爵に祖母の形見を贈り、最期まで愛していたと伝えたい。庭にいた少年に声をかけ、導かれるまま城の中へ入っていくと、ローレルそっくりの女性が描かれた肖像画が目に飛び込んできた。これは昔の祖母……そのとき怒声が響いた。「なにをしている?」振り向くと、古い写真で見た男爵に瓜二つの男性が立っていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokoroko
2
ヒロインがヒーローの祖父になかなか会えなくていらいらする。いい話2012/10/15
月
1
★★★☆☆ヒロインヒーローよりその祖父母の物語に胸が熱くなる。2012/08/31
てん・ゆう
1
ヒーローヒロインの話よりヒロイン祖母ヒーロー祖父の物語に感動&哀愁。いい話だけど生きていてのハッピーエンドだったらもっと良かったな。2011/05/04
ちゃこまま
1
いい話だったー。読後感ジーンときました。☆☆☆☆2008/12/29
こえん
0
文庫版を入手したので再読。2010/08/21