バラバラ殺人の文明論 - 家族崩壊というポップカルチャー

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バラバラ殺人の文明論 - 家族崩壊というポップカルチャー

  • 著者名:佐藤健志
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • PHP研究所(2013/09発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569702704
  • NDC分類:368.6

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内容説明

2006年12月、東京・渋谷の歯科医師一家・武藤家において、予備校生の次男・勇貴が妹にあたる短大生の亜澄を殺害し、遺体をバラバラにする事件が起きた。一般的に「歯科医師一家殺人事件」と呼ばれる同事件を、著者は亜澄への弔意を込めて「短大生バラバラ殺人事件」と記している。同事件から浮かびあがるのは、「現在の日本では“良さそう”に見える家族にこそ病弊が潜むのではないか」という矛盾、もしくは「家族が新しい世代を育成する場ではなく、新しい世代が圧殺される場と化しているのではないか」という歪みの存在だ――と著者は説く。この矛盾や歪みの淵源を探ると、明治以来の「近代」という文明それ自体に潜む問題点にまで行き着くのだという。映画や演劇といったわが国のポップカルチャー(一般文化)作品において「新しい世代の圧殺に起因する家族崩壊」というモチーフが最近目立つことにも着目しつつ、日本全体の未来への展望を指し示す。

目次

時代が切り裂かれるとき<br/>崩れゆく「家」と「国」―バラバラ殺人の文明論<br/>親に食われる若者たち―わが国に世代交代はあるか<br/>保守なき国に男女なし―時間と性の政治学<br/>図式さえも持てない人間―本格保守の必要を論ず<br/>妖怪映画と家族再生―保守には「闇」が必要だ<br/>バラバラ殺人と歴史認識―武藤亜澄が「富江」になるとき<br/>論理性なき者の自己嫌悪―本格保守の必要を再論する<br/>「ラディカリズム保守」のすすめ―親の墓に唾をかけろ<br/>近代化と「父」の分裂―保守派が伝統を僧むとき〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まめなやつ【多摩市多摩センター整体マッサージ】

2
時代の変化をポジティブに捉えつつ、親の絶対化が進むと家庭内に軋轢が生じる。どこかの時点で子が親を殺さなければ、親が子を殺すことになる。どちらが良いかは自明。潔く殺されようと思う。そこから文明論までお話は広がっていく。正しい見方だと思う。異論はない。読み応え有り。2016/03/17

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