内容説明
能は文学でも伝統芸能でもある。河勝や観阿弥の作品の根底に流れる能作者の悲劇的な人物像や中世の宗教観に光を当てる。これまで軽視されてきた文献やフィールドワークから生きた中世の世界を描き出す刺激的な論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
2
最近、能に関心があったのと梅原猛さんの著作ということもあり読んでみることに。秦河勝はミステリアスな人物という印象を元々もっていたが、やはり不思議な人物である。本書の最後で、翁がデュオニソス信仰につらなるという予想もしない仮説が提示される。真偽はともかく純粋に説としては面白い。第2巻も読んでみることとしよう。2023/11/07
三谷銀屋
2
秦河勝について知りたかったので読んだ。政争に敗れて坂越に流されて祟り神となった河勝。河勝を祀る坂越の大避神社の船渡御と京都太秦の広隆寺の牛祭りの考察から始まり、河勝の子孫である世阿弥、能の「翁」への繋がりを論じる。私は能の前提知識が無いため後半の能芸論が難しかったが、伝統芸能の裏にある古代日本の呪術的精神の系譜には興味をそそられる。秦一族がキリスト教徒であった説はトンデモ説だと思っていたけど、本作を読むと全く根拠のない論ではないのかも、と思えた。少なくとも歴史ロマンとしての可能性はあっても良いように思う。2022/07/25
あつたか
0
秦河勝の歴史がわかる必読書2009/06/01
KKobayashi
0
広隆寺に参る前に読んでおきたかった。 能楽に興味を持ち読ませて頂きました。 秦河勝、翁。摩陀羅神。 様々な謎が深まりました。丁度近くに住んでるので、史跡をたづてみたいです2021/06/05
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