内容説明
「がん難民コーディネーター」の活動に密着。
自らが望む治療を受けられない「がん難民」は、約75万人にのぼるといわれます。著者はそんな患者たちの相談に乗り、医師や病院の紹介を無償で行なう「がん難民コーディネーター」です。
がん患者とその家族の悩みはさまざまです。著者は彼らの話に耳を傾け、弱気を叱り、そして「大丈夫、大丈夫」と励まします。時には貯蓄を切り崩しながら、いつもニコニコと笑って活動する著者と、その活動を支える一部の医師たち――本書はひとりでも多くの「がん難民」を救おうとする彼らの奮闘記です。(2008年発表作品)
目次
第1章 私の「がん体験」
第2章 難民を生み続けるこの国の医療
第3章 がん難民の「生還報告」
第4章 がんを生きる、がんと生きる―患者と家族へのアドバイス
第5章 標準治療から「オーダーメード治療」へ
第6章 帯津良一医師との対談―がん難民を「救う医師」「殺す医師」
特別付録 ブラキセラピー実施病院90リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
1
これまで知らなかった世界
エドバーグ
0
2008年発行のため、本書で推薦されている免疫療法の現時点の科学的評価を調査しようと思った。2015/09/17
KAIRO
0
がん治療は情報戦2012/03/14
Naota_t
0
ちなみに著者は早稲田大学文学部卒業の翻訳家、医者ではない。 要するに今の技術は”分進秒歩”であり、癌は切除せずとも根治できる。 癌治療は情報戦、セカンドオピニオン、サードオピニオンが大事である。 こういう本ばかり読んでいると”プロ患者”になりそうだけれど、鵜呑みにせずとも、自分で調べて諦めない姿勢ってのが一番の抗癌剤なのかも。2012/03/05
わかめ
0
癌難民という言葉は痛烈です。自分の命を人任せにすることなく、最後まで納得した医療を選択できるように、コーディネーターが窓口になり力になってくれるシステムが、はやく出来上がってほしいです。2010/03/31