内容説明
「がん難民コーディネーター」の活動に密着。
自らが望む治療を受けられない「がん難民」は、約75万人にのぼるといわれます。著者はそんな患者たちの相談に乗り、医師や病院の紹介を無償で行なう「がん難民コーディネーター」です。
がん患者とその家族の悩みはさまざまです。著者は彼らの話に耳を傾け、弱気を叱り、そして「大丈夫、大丈夫」と励まします。時には貯蓄を切り崩しながら、いつもニコニコと笑って活動する著者と、その活動を支える一部の医師たち――本書はひとりでも多くの「がん難民」を救おうとする彼らの奮闘記です。(2008年発表作品)
目次
第1章 私の「がん体験」
第2章 難民を生み続けるこの国の医療
第3章 がん難民の「生還報告」
第4章 がんを生きる、がんと生きる―患者と家族へのアドバイス
第5章 標準治療から「オーダーメード治療」へ
第6章 帯津良一医師との対談―がん難民を「救う医師」「殺す医師」
特別付録 ブラキセラピー実施病院90リスト