内容説明
身体から革命を起こし続ける武術家と、医師の枠を超えて活躍する精神科医が、独特な視点で「一流の条件」を探る。現代社会という“薄い氷”の上を踏んで渡るための“マニュアル”は存在するのか――?本書は、お金、場の空気、成長、心と身体といったテーマにおいて、「一流のあり方とは何か」を探る。「人は成功することを恐れている」「モテた後にどうするか」「方便としてのハウツー」「『分からないこと』を信頼する」「身体と心の関係」など、世間に跋扈する“マニュアル”を覆してしまう話題が止まらない。すでに本書への反響が各界から続々!宗教人類学者の植島啓司氏が感嘆。「これほどやさしい言葉ですごいことを語れるのは、この2人しかいないだろう!」タレントのスザンヌさんも感動。「なにかひとつでも『尊敬される人になれる』ところを見つけてがんばりたいと思いました。人見知りが直りそうです」薄氷に一歩踏み出す力を与える書。
目次
序章 お金があるって何だろう
第1章 場の空気を読む技術
第2章 成長とは何か?
第3章 一流の条件
第4章 「分からないこと」を追求する
第5章 身体と心の育て方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズコ(梵我一如、一なる生命)
14
帯に、すごいことを書いている旨の評(ざっくり)があったのですが、オカルト的(までは行かないにしてもそんなレベルの)科学とは実証とかの類に試され得ない次元の話しを描いている。あと2回は読まないと腑に落ちきらないけれど読んでみたいと思う。養老孟司さんが加わっていたら、もう少し一般化され得る話しだったのかもしれない、少しその版も読んでみたいな。2024/06/01
砂王
4
「満たされる」と危ないように、「安全で豊か」ということは「退屈」と結びつくそうだ。レベルが上がる前には、レベルが上がった後に自分が何を考えるか想像できない。つまり、口が出る前に、体を前に動かさなきゃいけないみたいだ。2016/02/28
nutts
1
短期間で作れる安易な対談企画に、安易なコメンテーターの役割で名越さんが居着き、甲野先生が空気を読んでしまった残念本。活字にしてしまうと紙幅の割りに薄い結論の羅列が目に付く。編集する側の意図なのか問題なのか、話の前提に関する補則不足が目立ち(「」だらけ)、論旨展開が粗いのが残念。せっかくのお二方、枝葉ばかりたくさん見せるのではなく、幹の部分も見たかったのだが。2010/01/14
ミニジロー
0
話題が広い範囲に及びとらえどころがないとも言えるが、武道家と精神科医という言葉にならないところで格闘している人の対談なので、ある意味ついていくほうが難しいのかも知れない。というか、とらえどころがない中途半端な状態で時自分自身で考えろというのが正しい読み方なのかも。2016/10/02
私的読書メモ3328
0
話題はかなり取り留めもなく展開し、非常に散漫なのですが、しかし本書に限っては、その取り留めのなさこそ必要なのでしょう。目を開かされるような知見の提示が多々あり、とても考えさせられます。しかし、まあ、話題に上がる人物や例などが、胡散臭い感じも拭いきれず……。2015/01/29