東アジア歴史認識論争のメタヒストリー 「韓日、連帯21」の試み

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東アジア歴史認識論争のメタヒストリー 「韓日、連帯21」の試み

  • 著者名:小森陽一/崔元植/朴裕河/
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 青弓社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784787232908

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内容説明

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「従軍慰安婦」問題や靖国問題、竹島(独島)問題、教科書問題など、東アジア、とりわけて韓日の歴史認識をめぐる対立はますます激化している。この局面を打開して真の和解をめざすために、韓日の有志が4年間、真摯な討論を重ねてきたシンポジウムの成果をまとめる。

目次

本書刊行にあたって
 日本語版の刊行によせて  「韓日、連帯21」
 韓日関係の相互進化のために  崔元植
 「韓日、連帯21」の役割と課題――発案者の一人として  小森陽一

I 韓国、日本、東アジア――新たな未来への構想のために

 ポスト一九六五年を点検するメモ  崔元植
 「居心地の悪さ」に直面するということ――「日中・知の共同体」プロジェクトの経験から  島村 輝
 抵抗と絶望  金哲
 韓日間の過去の克服はいかに可能か  朴裕河

II 教科書問題再論

 「つくる会」の歴史歪曲教科書と「二〇〇五年問題」  俵 義文
 国史教科書に描かれた日帝の収奪の様相とその神話性  李栄薫
 日本における憲法・教育基本法改悪の現段階――自閉的ナショナリズムとメディアの壁  小森陽一
 「東アジア史」の可能性――日本・中国・韓国=共同編集『未来をひらく歴史』(二〇〇五年)をめぐって  成田龍一

III 「慰安婦」問題をどうとらえるか

 アジア女性基金問題と知識人の責任  和田春樹
 アジア女性基金の歴史的総括  上野千鶴子
 韓日問題を解く第三の道を模索するために  金恩実
 韓日社会のなかの日本軍「慰安婦」問題とトランスナショナルな女性連帯の可能性――「二〇〇〇年女性国際戦犯法廷」を中心に  姜ガラム

IV 「靖国」問題を問い直す

 天皇と靖国  高橋哲哉
 記念の政治学――銅雀洞国立墓地の形成とその文化・政治的意味  金鐘曄
 朝鮮青年エリートの皇国臣民アイデンティティの遂行――アジア・太平洋戦争期の朝鮮人学徒兵に関するノート  黄鍾淵

V 加害と被害の記憶を越えて――『ヨウコ物語』波紋を契機として

 満洲の記憶  韓錫政
 帰還の物語を再読する――集団的記憶を超えて  辛炯基
 「日本人妻」という問題――韓国家父長制との関連で  加納実紀代
 日本植民地主義の歴史記憶とアメリカ――『ヨウコ物語』をめぐって  米山リサ

あとがき  金哲/朴裕河

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