ちくま新書<br> サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

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ちくま新書
サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか

  • 著者名:服部文祥【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2014/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480064523

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内容説明

日本海から上高地へ。200kmの山塊を、たった独りで縦断する。持参する食糧は米と調味料だけ。岩魚を釣り、山菜を採り、蛇やカエルを喰らう。焚き火で調理し、月の下で眠り、死を隣りに感じながら、山や溪谷を越えてゆく―。生きることを命がけで考えるクライマーは、極限で何を思うのか?その洞察に、読者は現代が失った直接性を発見するだろう。“私”の、“私”による、“私”のための悦びを取り戻す、回復の書。驚異の山岳ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

18
服部氏は「ズルなしで生きる」を日々体現しようとしている。能力より道具が山頂到達の成否を左右する現代登山への疑念から、サバイバル登山へ。つまり余計な文明的道具は使わない!と宣言しつつ、最新の素材だったりズルして小屋に入ったり嘘の計画書を提出したりと、笑い呆れても憎めないのは人柄。そこまででも並々ならぬ行動力なのだから、目くじらを立てるべきではないだろう。我が道を行ってしまっているくせに他人から言われたことに繊細に傷ついたり、馬鹿正直に内面を吐露してしまったりも微笑ましく。青海から上高地。雷鳥のくだりが好き。2021/08/12

奈良 楓

16
2008年刊。 ● 新潟から黒部を経て上高地へ抜けたのは、すごいのではないかと思います。 ● 文明の利器に頼らないが信条のようですが、その基準は結構ぶれます。人間らしくて逆に良かった。 ● 国立公園で焚火をしたり、行者にんにくを採ったり、自由でいたいがための嘘の登山計画提出は、登山家としてだめなのでは。今(2022年)の著者は当時の自分をどう考えるのだろう。2022/08/31

うずら

12
子どもが夏休みの課題で読んでいたのを横取り。山で死ぬ自由?!いろいろ考えさせられる本だった。さすが学校の課題だけある。理解できる部分もある(恒常的はゲストの人生に意味はない)けれど、女性である私にはこんなヒトが夫や子どもだったらと思うと身がすくむ。著者は自分に厳しいヒトだなあ。2015/08/06

hdk

8
日本海から上高地へのサバイバル登山実践の記録。といっても極限状態や辛さだけではなく、楽しそうと思わせてくれるのは筆者がただストイックなだけでなく、スキやユーモアのようなものを持っているからですね。魅力的な人物だと思います。2021/12/26

ウチ●

7
本書の中心となっているのが北陸本線・青海駅から上高地まで北アルプス単独サバイバル縦断をおこなった記録。二週間の予定。5㎏の米。登山道は使わない。電気製品・携帯電話など論外。谷筋をテンカラでイワナを釣りながら進む。この釣りに関する記述が非常に興味深い。渓流釣り師なら一読の価値ありかと。釣りは魚に教えてもらえということ。(坊主の釣行を十回繰り返すよりある程度釣れる釣行を一回行う方が得るものは多い。)ストイックな姿勢に共感するところ大でした!2018/05/25

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