内容説明
儒教・仏教・道教を統合した「新儒教」=朱子学。創始者朱熹(1130~1200)の発言を弟子が書き留めた『朱子語類』。巻1「理気」から巻140「詩」にいたる膨大な書は、万物の原理を求め、縦横無尽に哲学を展開する。理とは? 気とは? 「性即理」とは? 宇宙の一部である人間は、いかにして善をなしうるのか? 近世以降の東アジアを支配した思想を改めて読み直す。(講談社学術文庫)
目次
凡 例
解説 『朱子語類』について
第一章 門生たちへ
第二章 聖人学んで至るべし
第三章 新しい古典学
第四章 世界の構造
第五章 人間の凝視
第六章 異端批判
第七章 歴史と文学
原本あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうきなかもと
6
チマチマ読んでやっと読み終えた。朱子学と言えば、ガチガチの堅苦しい、そして古くさい道徳主義のようなイメージがあるが、自由闊達な、頑固な、そしてすぐに熱くなる人間朱子と出会えた気がする。2017/08/28
isao_key
4
朱子については、四書に注釈を施し、儒教を体系づけた人物で、徳川幕府の時代には朱子学が正学とされていたことは周知のとおりである。仁斎や徂徠が一度は朱子学を受け入れたものの、後に決別し批判を加えていることから、体制的な学問とマイナスな見方もある。だがこれだけ有名でありながら原文があり、訳文のついた朱子の本が殆どなく、評伝から思想を知るだけであった。本書は『朱子語類』全140巻から300条を選び、7章に分けている。白文、書き下し、現代語訳、注釈の順で書かれている。本文は朱子の生前の言葉を没後弟子たちがまとめた。2014/11/04
home alone
0
朱子の発言集。気の話をもっと掘り下げて欲しかった。2013/01/07
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