新潮文庫<br> 赤まんま - 慶次郎縁側日記

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新潮文庫
赤まんま - 慶次郎縁側日記

  • 著者名:北原亜以子
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 新潮社(2014/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101414225

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内容説明

不治の病に逝った幼な馴染みの霊前で、誓いを立てた簪を独り見つめる材木問屋の心のうちも、容色盛んな若後家がなお胸に秘める亡くした夫との思い出も、秋風にひっそり揺れる赤まんまの花しか知らない。折檻、密通、盗癖だと町の騒ぎをはやす輩も、心のわるさに弄ばれ道を外した人々の苦い涙に気付かない。ゆえに仏の慶次郎は、苛む心の苦しみと忍ぶ心の悲しみに、今日も静かに耳をすます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイプ

17
慶次郎縁側日記シリーズも第八弾になります。慶次郎が表立って活躍するというわけではないこのシリーズ、巻を重ねるごとに味わい深くなりなり読んでいて癒されます。好きなシリーズです。弥五ってなかなかいいじゃない。影になりそっと背中を押してあげる。前作の「脇役」をもう一度読み返したくなりました。2016/05/08

kazu@十五夜読書会

12
慶次郎縁側日記シリーズ。脇役の活躍がメインの短編集。2012/12/29

KAZOO

8
これもどなたかの推薦されていたので、購入していた積読本でした。本当は慶次郎縁側日記の何作目なのですが、これだけ読んでもいいのでしょう。短編集のようなものですがあまり慶次郎の出番はなさそうです。読んでいて藤沢周平さんのような感じがありました。若干暗い印象があります。人情の機微などが語られています。2014/02/15

北の親父

4
表題の「赤まんま」を代表に、秀逸な作品ぞろいでした。前作の「脇役」を読んでいて役立った。2014/05/12

水戸

3
吉次さんの、いいことをしようとして、いつも空回ってしまって、チェッ……、てなるのが毎回、なんとも言えなくいとおしいというか、かわいらしいというか……。いえ、蝮の親分に失礼だとは思うんですが(笑) うつろう人の気持ちの奥にある折り重なった思い出の作用。死した人の面影に悔恨を重ねて、悩み立ち止まる人情。素直になれないというか、言葉の選び方を間違えたあまり、なんだか妙な具合になってしまう人間模様。それでも、続いていく人の世の妙味を、今回もしみじみと味わわせていただきました。2016/09/20

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