幻冬舎文庫<br> 無痛

個数:1
紙書籍版価格
¥921
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

幻冬舎文庫
無痛

  • 著者名:久坂部羊【著】
  • 価格 ¥875(本体¥796)
  • 幻冬舎(2016/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344411982

ファイル: /

内容説明

見るだけですぐに症状がわかる二人の天才医師、「痛み」の感覚をまったく持たない男、別れた妻を執拗に追い回すストーカー、殺人容疑のまま施設を脱走した 十四歳少女、そして刑事たちに立ちはだかる刑法39条――。神戸市内の閑静な住宅地で、これ以上ありえないほど凄惨な一家四人残虐殺害事件が起こった。凶器のハンマー他、Sサイズの帽子、LLサイズの靴痕跡など多くの遺留品があるにもかかわらず、捜査本部は具体的な犯人像を絞り込むことができなかった。そして八カ月後、精神障害児童施設に収容されている十四歳の少女が、あの事件の犯人は自分だと告白した、が……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

306
刑法39条。精神に異常をきたした状態でなされた犯罪においては犯人は罪に問われない。この法律が如何に問題であるのかを指摘するべく書かれた小説。【悪医】に心酔しこの作家を追いかけているのだけれど、良いとは思えなかった。痛みを感じる事が出来ない【無痛】のイバラが行う解剖の場面の克明な描写は、こちらに不快な思いをさせるだけであり全く不要である。その他の設定、ストーリー、人物、全てにおいてやはり無駄が多く、折角のテーマが全然浮かび上がって来ない。読後の印象は殺人モンスターのホラー小説にとどまってしまっている。2022/09/28

ちょこまーぶる

306
著者が医師だからこそ書ける内容で非常に興味深く読むことができた一冊でした。刑法39条というテーマの小説は様々あると思うけど、実際に係わっている人の苦悩からの視点でその問題性がわかり易かったように思いました。為頼医師の外見だけで症状を見分けてしまうという力は、検査や薬偏重の医療の世界には大切な能力だと思うし、能力がないにしても忘れてはいけない視点のように思えますね。医療ミステリーって面白いな。2012/10/07

そる

294
再読。刑法第39条題材の本は興味があってよく読みます。これは精神疾患や心神耗弱がある加害者側、それに巻き込まれた被害者側、どちらの視点も肯定的で考え深い。どういう解決が理想なのかその事件1つ1つによって変わるのかもしれない。登場人物がみんな不快で嫌悪感。菜見子の人は人の働きかけで治るという意識がまず嫌い。佐田の人のせいで人生が悪くなった、ってのも虫唾が走る。皆あまりいいように描かれてないのは作者の狙いなのか。「(略)でも、病気は自然現象なのです。だから手強い。一生懸命やれば必ず解決する訳でもない。(略)」2020/05/05

そる

285
読メ登録以前に読んでいて、何の記録も残していません。再読して感想書きます。→ 2020年5月再読して感想書きました。そちらを読んでください!2016/09/01

抹茶モナカ

261
刑法39条に対して、問題提起したミステリー。描写が醜悪で、統合失調症についても偏見を呼びそう。陽性症状の事ばかり書くし。まあ、僕が統合失調症なので、引っかかったのかもしれませんが。読むのを途中で止そうかな、と、思った。伏線を回収して行く、というより、人間関係が繋がり過ぎて、狭いムラ社会みたい。ちょっと、個人的にはオススメ出来ない本。2015/10/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574047
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす