内容説明
パックス・トクガワーナ(徳川の平和)は、なぜ二五〇年の長きにわたり続いたのか。江戸開府前史から黒船来航前夜まで、江戸への造詣の深さでは人後に落ちぬ二人が、世界史的視野から縦横に語り合う。従来の江戸時代観を一新する刺激に満ちた対論。『江戸の構造改革』改題。
目次
第1章 パックス・トクガワーナへの道―秀吉から家康へ(世界史のうねりのなかで;フェリーペ二世VS.秀吉・家康 ほか)
第2章 江戸開府と徳川三代―家康・秀忠・家光(家康を柵外に追いやる;秀忠とはいかなる人物か ほか)
第3章 保科正之―「守成」を担った将軍輔弼役(武田家の気概を託して;高遠での帝王教育 ほか)
第4章 五代将軍綱吉の夢みた理想と現実―元禄再考(幕閣、幕臣の変質;実説赤穂浪士 ほか)
第5章 幕末へのカウントダウン―三大改革の時代(吉宗の登場と享保の改革;田沼親子の政治 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月世界旅行したい
7
歴史にうといので、読んでいて楽しい。「飛び道具は卑怯なり」という言葉を広めて、自分の有利なように人々を洗脳したとか、言われれば納得。2015/03/29
そうぺい
1
多分再読。積本だったかも。面白かった、対談形式の江戸前後期歴史論。この本に限らず、対談、対論形式の歴史論集はわかりやすいですね。こう、ある程度判っている者同士とゆうのが、前提ですが。ソクラテスは偉大だw なるほどと思う所は多数あり、特に秀吉周辺に対する考察と保科正之は大変面白かったです。会津藩祖たる保科→幕末の会津の流れは、そうゆうことだったのかと。会津は、本当に偉いですよ。僕の子供の頃までは、江戸暗黒史観が生きていたので、その頃と比べたら隔絶の感がありますよね。てか、ほんまに教育は為にならないねなんてw2017/07/30
ぼび
0
3/52017/10/22
Yuichi Saito
0
★★★2015/03/07
maito/まいと
0
対談ものとしては、読みやすい部類にはいるだろうと思われる1冊。人物・時代によっては持ち上げすぎ?と思ってしまう所があるものの、斬新な視点・世界史からの発想など、ハッと思わせる考え方が詰まってます。2009/12/06