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内容説明
科学と哲学が直面する最大の難問に挑む! 「わたし」と不可分に結びついた「現在」を、科学はいかに論じられるか。量子力学や生命科学、脳科学による成果と課題を哲学的時間論と交差させる、興奮の一冊。(講談社選書メチエ)
目次
第1章 なぜ時間なのか
第2章 デジャブ・木/森の可換性
第3章 マルコポーロ―時空の内的記述
第4章 内部観測からA系列・B系列へ
第5章 マクタガート的不可能性からの転回―デジャブ再考
第6章 因果論・宿命論の相克と量子論
第7章 認知的時間におけるA系列・B系列間の調停
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shinano
5
分析哲学からの認識論的な事象の因果関係を数学集合論で証明していこうという感じでした。本書にも出てくるマクタガートの時間論については、入不二基義氏の著作でさらっとは知っていたが、マルコポーロ(物理学者)の時間論には初めて接した。「木を見て森を見ず」「森を見て木を見ず」的な事物(出来事)の捉え方が、記憶として残ったときに、今この現在目前にある事物への「現在へ帰属した過去」となるかならなかにつながる。ここに時間が出来る。・・・まあ理解できます。というか理解はできました。2010/06/10
★★★★★
2
マクタガードらの時間論を精査したうえで、それを認知科学の議論へと接続してゆく本。著者は時間の本質を、A系列とB系列が異なる論理階型であるにもかかわらず混同され、相互作用することに見出だします。最終的には、B系列を感覚器官からの入力情報として、A系列をその情報に対して与えた時間様相という解釈として紐付け、実験によって実証可能なものとしてゆくわけです。たぶん。よくわからないところもあったけれど、全体はすごく面白かったような気がします。2011/08/09
Kenji Suzuya
0
主観的時間と客観的時間のズレと調整、というメカニズムについては同意できる。ただ、筆者がキー概念として導入したマクタガートのA系列・B系列については、現在・過去・未来のよう語法が曖昧なために議論が成立していない。また、量子論の導入については量子もつれという現象の理解が誤っている。また、文章は全体的に自己陶酔的だし明晰でない。よって論証は全く説得的でないし、そもそも成立していない。2014/05/15
Riko
0
図書館で借りた2013/08/11
namakebot
0
デジャブかは微妙だけどいっぺはんに解説してもらったのでよしとする2013/04/01
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